床下点検 - 住宅検査・測量全般 - 専門家プロファイル

井手 徹
有限会社丸井建築事務所 所長
建築家

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対象:住宅検査・測量

伊藤 裕啓
伊藤 裕啓
(一級建築士)
伊藤 裕啓
(一級建築士)
伊藤 裕啓
(一級建築士)

閲覧数順 2024年04月24日更新

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開業当初から行っていることがあります。

それは建てさせていただいた家の床下点検です。まだ創業6年目ですので1人で廻れる棟数ですが、今後は大工さんにも手伝ってもらい、続けて行こうと考えています。

目的は3つ。

1つはシロアリの発生を早く知るためです。岐阜では、凶暴なイエシロアリは殆どいません。主はヤマトシロアリです。イエシロアリの場合でしたら、蟻道を見つけてそれから対処しても充分間に合います。

蟻道が出来ていないか、主に外回りの基礎を見て回ります。

 

2つ目は、水。 配管からの漏水ももちろんですが、雨漏、壁体内結露水の発見です。

水は重力で下に落ちてきますので、土台の水のシミを早期発見することで早期の対処が可能になると考えています。

 

3つ目は私が変化を楽しむことです。(私の趣味です)

タマゴグミは自然素材が多く使われていますので、床や梁などは無垢の木です。1年目、2年目、3年目・・・と見ていくと、いい色に変わって行っているんですね。

そして壁は、水性塗装や和紙を使っています。 お子さんの手垢とか、ぶつけたあと、ちょっとした落書き・・・いい味が出てきているんですね。

殆どのお客さまが、「いや~子供が汚しちゃって。もうちょっとしたら、塗装しなおしをしなくちゃいけないですかね?」なんて私に尋ねてきます。

そんな時私は、

「いやいや、このままにして置いてくださいよ。お子さんが独立したあと、この味のある壁や床を眺める楽しみをとって置いてくださいよ。」と答えています。

 

タマゴグミが自然素材を多く使う理由は、健康だとかブームだとかそんな理由の前に、傷がついても、汚れてもそれを吸収して、尚且つ思い出に変えてしまう力を持っているからなんですね。

 

私はシャープな感じの家、なんかいつも気をつけなくちゃいけない家などはつくりたくありません。

ちょっと野暮なところを残して、あったかく家族を包むような家、家族とともに年をとっていける家をつくりたいと心がけています。

 

そうそう、点検の理由もうひとつありました。

お子様の成長を見ること。

子供の成長にはびっくりしますね。

あれっ、家を建てているときにはおかあさんに抱っこされていたのに。

おおっ、赤ちゃんの顔から、子供の顔になっている。

 

こんな変化を見るのが楽しみなんです。

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