- 原 聡彦
- 合同会社MASパートナーズ 医業経営コンサルタント
- 大阪府
- 経営コンサルタント
対象:医療経営
- 中井 雅祥
- (求人とキャリアのコンサルタント)
- 柴崎 角人
- (行政書士)
MASパートナーズ(以下 弊社)では患者アンケートを実施して診療所経営の改善のヒントを発見頂くサポートをしております。
今回のコラムは患者アンケート結果から患者さんの医師に対する不満コメントをまとめましたのでお伝えします。
【医師に対する不満 弊社が実施した患者アンケートコメントより】
1.診察説明は細かくわかるようにしてほしい。コンピュータばかり気にしないで顔を見て説明してほしい。
2.対処治療のみで原因治療をしてほしい。例えば、熱が出る→解熱剤、咳が出る→咳止め、痛い→痛み止め、それぞれの原因に対する治療の提案がないので行くのをやめました。
3.先生は全て分かってらっしゃるので細かい当たり前のことはもう分かっているだろうと思われて説明をされないのでしょうが患者にとりましては、痛みの原因・薬・常日頃注意すること等、話していただければと思います。
4.今はまだ定期的にお薬を頂いているくらいで良くわかりませんが今後医療に希望することは予防医学です。高齢に向けて初期段階での注意点等指導が望まれます。
5.先生にとっては常識でも、患者にとっては初体験で治療の経過中と惑うことがあります。次の診療の説明をしていただき安心いたします。養生することについて、医師のお立場でお話いただきたいと願います。
6.ホームドクターとして他の専門医に掛かっている家族の治療決断する時、患者の心構えみたいなところでのアドバイス等の助言を得られる機会があったら良いと思う。
7.診察時間内では治療に関わることだけしか話せない。色々相談機関はあるけれど、個々の相談となると頼りない相手が個々の情報不足のせいで無理のないこととも思っている。
8.病気について完治が早く出来きるために本人がどのように努力すべきか積極的に指導して欲しい。
9.治療方針の説明がなかった。近所の話によると、話があったと言う人もいたが・・・。
10.同じ病状で薬をもらっているが先生の方からアドバイス等の話をして欲しい。同じことを聞くのが悪いように思い話しづらい。
上記は公開の許されている患者アンケートコメントです。上記のコメントから感じる事ですが、患者さんは医師にもっと相談したいけど、お忙しくされているので聞きづらい、同じ事を聴くのは悪いという遠慮の気持ちがあり、医師は患者さんにとって敷居の高い存在でもあるようです。
医師が限られた時間で患者さんを診て満足頂く事は本当にたいへんな事です(私は限られた時間で患者さんを一生懸命みておられる医師を尊敬しています)。
だからこそ、医師、看護師、コメディカル、助手、事務員など医療機関に携わるスタッフ全員が患者さんを360度、いろんな角度から診る姿勢、体制をつくることで医師一人に集中する患者さんの診療への期待を医療機関全体へシフトさせるという事が重要なポイントとなると考えています。
最後までお読み頂きありがとうございました。
感謝!
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