- 藤原 純衛
- 誠和株式会社 人財マッチング(採用・転職支援) 担当部長
- 東京都
- 転職コンサルタント
対象:転職・就職
- 中井 雅祥
- (求人とキャリアのコンサルタント)
- 清水 健太郎
- (キャリアカウンセラー)
企業の生き残りを賭けて合併やらグループ企業再編成などが日常的に行われています。
この合併で生じる「人の動き」
いままでいろんなドラマを見てきました。
・W社にいたAさん。
強引な営業を行うことで有名なP社に買収されることになりF社に転職。
2年ほどたったらそのF社もP社が買収しちゃうことになり相談に来る。
C社に無事転職したが最近そこもP社が買収しようとしているニュースが。
さてAさんはいまどんな気持ちで仕事しているんだろうか。
・S社で上司のパワハラにあっていたBさん
英語力を生かして外資系のW社に転職。
しばらくして、その外資系W社は経営不安に陥ったS社を買収し幹部社員をS社に送り込む。
選ばれたのが”S社の裏まで知り尽くした”Bさん。
執行役員として移ってきたBさんを今度は部下となって迎えることになった元上司はどんな気持ちで迎えたことだろうか。
・業績悪化しているJ社が割増金付きで希望退職を募る。
しばらくして社員扱いが悪く定着率が低いとの評判のH社が吸収合併することになり前回希望退職に応募しなかった人が「今度も割増金が出るかも」と転職活動をせずに様子みをする。
いっぽうで「割増金なんかどうでもいいから」と活動を始めた人はどんどん内定が出る。
正式に吸収合併の計画を発表したH社は「J社の間接部門は人員整理をするので割増金を支払うが、同社は営業力が資産のため極力残ってほしい。したがって営業には割増金は払えない」とのこと。
そんなんじゃイヤだと動き始めた時に同業他社は「営業は今でもほしいけどJ社の人はすでにたくさん採用したのでノーサンキュー」というところばかり
・本国でA社を買収したS社。
しかし日本ではS社はA社の10分の一くらいの規模。
本国でも”日本国内の軋轢に配慮””日本の組織を生かす”ことから積極的にA社の人材を幹部に登用。
結果、日本では買収されたA社が主導権を握り「多勢に無勢」なS社側は隅っこに追いやられたそうな
・とか話してたら勉強会に参加していたYさんから「うちには『IBMに3回入社した』という人がいる。
転職した先がことごとくIBMが買収しちゃうんだって」とのお話が。
合併・買収・部門売却などのニュースを聞くたびに「あのニュースの裏で『人の動き』がどういうドラマを生んでるのだろう」と思います。
何が幸いで何が災いとなるか、まさに「人間万事塞翁が馬」ですね。
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