
- 福本 省三
- 兵庫県
- 建築家
対象:住宅設計・構造
先日行ったあるリノベーションの現場でこんな光景を目にしました。
雨の日でしたが、完成したフローリングの上に養生ベニアを貼っていましたが、業者さんは土足でドカドカ上がっており、さらに完成したUBの中に職人さんが工具や資材を満載に入れているような状態でした。
現場の監督さんに注意はしておきましたが、正直こんな初歩的な事が出来ないのは問題です。
現場サイドでは狭い現場でしかも複数の職方が要る場合、作業スペースが無くなるとどうしても空いている場所に置いてしまう気持ちも分かりますが、お客様から見ると「ちょっと待って!」という気持ちになりますし、かなりの確率でUBの浴槽などに傷などが入ってしまうのです。
また床の養生にしても床の壁際には養生が切れていますし、雨のついた靴で上がればどうなるのかぐらい簡単に分かるはずなのです。
結局現場にお客様の目線が全く無かったという事でしょう。
同じように設計者も楽な設計というのがあり、型にはまったものを当てはめたり、手っ取り早くプランを上げようとするとお客様目線というのが無くなってしまいます。やはり、キッチンや水回り、動線などは奥さんの性格や仕事をしているかとか些細な事で調整が必要です。
住宅メーカーのカタログなんどは一見良いプランがいっぱいありますが、結局同じプランで建てないのは一人一人に合ったプランを考えないと住み心地の良い家は出来ないからだと思います。
人の振り見て我が振り直せと言うことで初心にもどろうと思いました。
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