- 小笠原 宏之
- IT・インターネット戦略のオガコムジャパン 代表取締役
- 千葉県
- ITコンサルタント
対象:ITコンサルティング
経営が厳しい中、情報システムに投資は出来ないという経営者の方の話を
聞いた事があります。確かにまとまった費用が掛りますので、その方の
気持ちも判りますが、実は、こんな時だからこそ、企業の底力を蓄える
ために、情報システムの力を借りるべきです。
情報システムの導入は、単に目先の業務の無駄を減らすだけではなく、
業務の流れの見直しと明確化で、今まで当たり前と思っていた経費を
根本的に減らす切欠となります。
ある会社で、情報システムの改訂を実施した際、現状の業務フローを実は
誰もしっかりと把握していなかったという事例がありました。
手作業で進めていた時代の業務の流れを、全く疑う事も無く継続してきた
のです。情報システムの導入を検討することは、この様な先入観を打破
することです。
この試みは、社員の意識を変えます。
自らが業務改善、つまり経営に関与できていると誇りを持つ様になります。
そして、自らの力で企業力を高める為に何をすべきか考え出します。
この様な、社員が生れてこない企業は、既に動脈硬化を起こしています。
悪い例ですが、新たな取り組みの芽を摘んでしまう上司も数多くいます。
保身のため、自分が理解できない世界が社内に生れる事を極力避け、変化
を望まない人物も社内に多くいるのではないでしょうか。
この様な勢力が出来あがってしまている企業は一気に衰退します。
もし、情報システム、つまりITを活用できていないと感じたのなら、
その様な見えない力が働いていると思って良いでしょう。
経営者ご自身がその中心にいるケースも多々ありますので、もう一度、
自社の現状を見直してみてください。今後、更に競争が激しくなります。
情報システムの導入で一歩でも前にでることをお勧めします。
<ご質問はこちらから:ogas@ogacom.jp>
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