- 伊藤 誠
- 代表取締役
- 東京都
- ファイナンシャルプランナー
対象:家計・ライフプラン
私の会社も「確定拠出型」になりました。
ところが、仕事が忙しくよく分からない為、全く運用をしておりません。
どの年利を見ても微妙なのですが、やはり細かく配分を見直して行かないと、結果として受け取りに大きく影響してしまうのでしょうか?
最近、「確定拠出型」の会社が増えてきましたので、ちょっとおさらいをしてみます。
もともとは企業が社員の退職金を厚生年金基金で蓄えていましたが、利率がなんと5.5%確約されていていました。
ところが、バブル崩壊後5.5%が重荷となり、また、積立が足りない場合は会社が補填しなければなりません。
そこで、登場したのが「確定拠出型」です。
会社にとっては、5.5%を約束する必要がないため、補填の心配がありません。「お金を個人に渡すから、かってに運用していいよ。いくら儲けてもいいけど、損しても責任はとらないよ」ということです。
本題ですが、「どの年利を見ても微妙なのですが、やはり細かく配分を見直して行かないと結果として受け取りに大きく影響してしまうのでしょうか?」に関しては、期間が長ければ長いほど大きく影響します。
例として、毎月10,000円を「確定拠出型」で35年積み立てるとします。35年後の60歳時点では、次のようになります。
A)金利0.1%の場合:442万円
B)金利3.0%の場合:743万円
C)金利5.5%の場合:1,276万円
日本人はほとんど「確定拠出型」で定期預金型を選択していますが、FPの間ではおすすめできないという結論になっています。
なぜなら、「確定拠出型」は手数料がかかるので、現在の低金利下状況では、もらう金利よりも手数料のほうが高く、元本割れです。
また、長期の場合、リスク軽減効果によりFPの考え方は投資をすべきと考えます。
効率よく稼ぎたいよね。FP知恵の木