インタビュー2
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2007-06-12 19:29
「いや、その・・・昭和56年に新耐震設計法と云う法律改正がありまして、それ以前の建物は耐震的に問題があると云う意味です。」
「あーそう云う事ですか。私は木造の家なんでひとまずは安心なんですけど・・・」
「木造の家はもっと怖いですよ。平成12年以前の建物は耐震診断を受ける様に勧めています。」
「えっ!公庫仕様だったら大丈夫でしょ?」
「う〜ん。公庫仕様であれば、ある程度の品質は確保できていますが、それが耐震的かどうかは別問題ですね」
「え〜っ。一生に一度しかしない買い物なのに、あんな高いお金を出して、ローンも残っているのに、そんなに不安なモノに住んでいるのですか?」
「いや〜その〜、建物は建てた時にお金を払えばそれで終り、と云うものではないでしょ?車にだって車検がある、家も数年措きに点検して、不具合を直す方が長く住めるのではないですか?」
「車検?なるほど家も手入れしなければイケナイのか・・・これはココを強調して記事にしなければ・・・」
この人は家を建ててしまえば、何の手入れもせずに一生暮らせると思っていたのでしょうか?家のリフォームって風呂やキッチンの交換だけではないと思うのですが、世間の認識ってどんなものなんでしょう?急に知りたくなりました。
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このコラムの執筆専門家
- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
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