人間には「免疫力」というものがあり、風邪やインフルエンザ等のウイルスの侵入や増殖を抑制しています。この免疫力の基となっているものは白血球やリンパ球などで、各種のウイルスや細菌、ガン細胞などに対しても監視と防御の役割りを果しています。
もしこの免疫力が充分に働いていれば、そう簡単には風邪やインフルエンザ、その他の感染症にはそう簡単にはかからないものです。体内でできたガン細胞ですら、健全な免疫細胞によって毎日ことごとく破壊、処理されています。
しかし何らかの原因で免疫力が著しく低下すると、風邪やインフルエンザなどの感染症にいとも簡単にかかってしまい、しかも治りにくくなります。それだけでなく再発しやすくなったり、他の感染症を併発したり合併症に見舞われやすくなります。
そのように免疫力が低下する理由としてはどのようなものがあるでしょうか。先ず挙げられるのが慢性疾患の存在です。例えば重症の糖尿病や心臓病、腎臓病、自己免疫疾患などです。また特殊な薬剤、例えばステロイド剤や免疫抑制剤などを内服している人も該当します・・(続く)
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このコラムの執筆専門家
- 吉野 真人
- (東京都 / 医師)
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