経営理念
「伊那食品工業」には、今や有名となった経営理念がある。
★いい会社をつくりましょう 〜たくましく そして やさしく
経営理念というのは、多くの企業で
額縁に飾られていたり、会社案内に記載されていたりして
社員が知るところとなっている。
その言葉がコピーライティング的に優れているかどうかは
確かに、大切であろうが、
その理念をどこまで徹底して貫き通せるかが大事なのだと思う。
その良い例は日本の「老舗」と呼ばれる数々の企業である。
日本は老舗大国である。
100年、200年と継続している会社が、山のようにある。
これは世界的にも例ないことである。
老舗になる5つの条件
「伊那食品工業」を育てあげた塚越会長は、
「老舗」に学んだと言う。
そして、5つの条件をあげている。
一 無理な成長はしない。
二 安いというだけで仕入先を変えない。
三 人員整理をしない。
四 新しくより良い生産方法や材料を常に取り入れていく。
五 どうしたらお客様に喜んで頂けるか
という思いを常に持ち続ける。
「いい会社をつくりましょう」という理念は、
「伊那食品工業」を取り巻く全ての人たちから、
「あの会社はいい会社だね」と言ってもらえるようにとの想いから
設定されたものだという。
5つの条件でいえば、5番目の「お客様からの喜び」を
より大切にしていこうという姿勢のあらわれてとも言える。
伊那食品工業は創立50年が過ぎ、
この経営理念を永続的なものにしようと、
石碑をたて、そこに刻んだ。
理念を徹底して貫こうという姿勢をそこに感じるし、
だからこそ、今、注目される企業なのだと痛感した。
☆伊那食品工業視察ツアー《 2009.10/23-24》
EARTHSHIP CONSULTING