人間は生きている限り誰でも大なり小なりストレスを受けているはずです。それでもストレスによる障害を受けやすい人とそうでない人の差がありますが、それはいったい何故でしょうか。受けるストレスの大きさも関係していますが、ストレスへの抵抗力の差も関係しているようです。
それから注意深く観察すると、意外な原因が横たわっていることがあります。それは「低体温」です。人間の体温は通常36.5℃で、外気の温度に関係なくほぼ一定しています。それが様々な痛みを訴える人は、おしなべて35〜36℃という低体温なのです。
たった1℃くらいの差ですが、この差が決定的な影響を及ぼします。平均的な体温が1℃下がると人体の免疫力や代謝が著しく低下し、様々な悪影響が現れます。例えば細菌やウイルスによる感染に弱くなり、疲労物質や老廃物が貯まりやすくなります。
実際に腰痛や肩凝り、それに緊張性頭痛や手足のしびれなどを訴える方は、おしなべて体温が低い傾向があります。それと関連して筋肉の血流が阻害され、硬化しています。逆に何らかの方法で体温を暖めてやると、それだけで痛みや凝りが改善する場合が少なくありません・・(続く)
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このコラムの執筆専門家
- 吉野 真人
- (東京都 / 医師)
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