
- 早川 徹
- 有限会社アイズ・プロダクション 代表取締役
- システムエンジニア
対象:ITコンサルティング
- 服部 哲也
- (SEO WEBコンサルタント)
- 竹波 哲司
- (Webプロデューサー)
クラウドコンピューティングではクラウド上にソフトウェアもデータファイルもあるということです。
ということは、ネットワーク上にあるコンピュータであれば、閲覧したり、共同で編集したり、場合によっては公開したりすることが簡単かつ自由にできるということです。
ただ、その管理さえしっかり行っておけば良いのです。
さらに、自分のコンピュータのハードウェアの故障やバックアップなどは全く気にする必要がありません。
こうなると何もかもが良さそうな感のあるクラウドコンピューティングです。
ワードの代わりにGoogleドキュメントを使うとどうなる?
さて、無料のクラウドの一つ、Googleドキュメントは簡単に誰でも無料で利用することができます。
2009年9月現在、Document(文書)・Presentation(プレゼンテーション)・Spreadsheet(表計算)・Form(アンケートなどのフォーム)を作成することができます。
言わばマイクロソフトのOffice Standardと同等の機能が無料で利用できます。
もう、こう書くとすぐにでも飛びつきたくなりますが(えっ、そんなことはない?)、まずはワードで文書を作る代わりにGoogleドキュメントで文書を作成してみます。
ワードで作った文書をアップロードすることもできますが、今考えたいのは、Officeを購入したり導入する代わりに無料のGoogleドキュメントを利用したいのです。
ドキュメントを新規作成してみます。
文書にスタイルを付けることはもちろん、太字や下線、フォント、箇条書きや表など通常のワープロソフトにあるような基本的な機能が使えます。
一般的な文書であれば問題なく作成できます。
さらに、画像で紹介しているような文書テンプレートが豊富に用意されています。(英文の物が大半のようですが)
でも…
少し、詳しい方ならすぐにそれがHTMLドキュメントだということに気が付きます。
考えてみればそうですね。
クラウドコンピューティングでは様々なブラウザで編集したり閲覧できるHTMLが一番都合の良い文書形式であることは容易に想像できます。
ということは、クラウドコンピューティングを利用したいと考えるのなら、HTMLとCSSを理解しておくのが好都合ということになります。
事実、Googleドキュメントを使う際、少し複雑なレイアウトや修飾をしようと思うとそのあたりの知識が必要になります。
ところが、ブラウザでインターネットを利用するということは一般的にかなり普及していますが、HTMLを編集するということになるとどうでしょう。
まだまだ、一般的とは言えないでしょう。
でも、それでもGoogleドキュメントに移行することにためらってはいけません。
ワードを使えるように技能習得する代わりに、HTMLとCSSを理解さえすれば良いのです。
そこから発想を変えれば社内での文書の共有や共同編集・文書の公開といった業務効率化とコスト削減にクラウドコンピューティングを活用できるのです。
というわけで、次回はITリテラシーとしてのHTMLについて書いてみたいと思います。