一級建築士さんの話1 私達でも見分けられる? - 不動産投資・物件管理全般 - 専門家プロファイル

中村 嘉宏
株式会社イー・エム・ピー 代表取締役
東京都
宅地建物取引主任者

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対象:不動産投資・物件管理

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一級建築士さんの話1 私達でも見分けられる?

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構造計算書偽造問題について
この事件が発覚してすぐの週末(2006.11.25)に、
弊社の建築アドバイザーである一級建築士の先生をお招きし、
構造計算偽造問題についてのセミナー(EMP主催)を行いました。

以下、セミナーでのお話をまとめました。

・目視による(構造上の欠陥がある建物かどうかの)判断は不可能。
 構造図と構造計算書のチェックによるしか方法はない。

・「クラックが入っている建物=危ない建物」ではない。
 クラックにもいろいろあり、
 表面上(モルタルなど)の亀裂は構造上の問題にはならない。

・建築基準法の耐震基準は、
 「この基準を守りなさい」という最低ライン。
 通常はそれを上回る設計・施工を行っている。

・新耐震基準を満たしている建物
 (昭和56年6月以降に建築確認申請をしたもの)
 であれば、一応は安心と言える。
 ただ、それ以前の建物でも耐震上問題ない建物も多くあるので、
 新耐震基準以前の建物が一概に「危険」とは言えない、
  (帝国ホテル新館(旧)は関東大震災のまさにその日が
オープン日だったが、建物の損傷はなかった)

・名前の通ったゼネコンほど信用問題に関わるので、
 設計・施工上の手抜きは少ないと思う。
 現場監督の技術レベルも高く、
 チェック体制もしっかりしているので一応安心はできる。《つづく》

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