ドキュメンタリーのボリュームでは、高木正勝が、楽器をいじりながら、まさに音で遊びながら、「音楽」を見つけ出そうとしている様子がうかがえ、興味深く思いました。
彼の言葉で、「ピアノが、ずっとはるか昔に日本にあって、そこでおじいさんが演奏しているような、そういうのを想像しながら音楽をやろうとしている、自分の理想はそういうところにある」というようなことを言っていたのが印象的でした。彼の音楽は、確かにそういうふうに言われると、納得ができる気がします。
西洋の文化とか何とか、気負うことなく、なじんだ楽器と演奏法を応用し、自分の感性を研ぎ澄ませて、古代にも繋がる深いものを発見しようとする、そのような姿勢であると思いました。
ぜひ、DVD化してほしい映画です。
高木正勝
http://www.takagimasakatsu.com/
「在る音楽」
http://www.epiphanyworks.net/trtr/
(このコラムの一部は弊社ブログにも記載されています)