建築専門のステンドグラス職人として仕事を始めて22年、あまり信じたくないことですが、もうすぐ人生の半分になります。
「建築専門ってどういうこと?」と思われるかもしれませんが、ステンドグラス屋の多くは教室を主な生業とし、依頼があれば建築用の物も作る。という方が多く、うちらのように一年中建築のステンドだけを作っている人間というのは少数派なのです。
しかし、一般的には違いがあることすら知られていないようで「なんで教えないの?」「教えれば良いのに」「両方やればいいのに〜」と言われることもよくあります。
実は、僕も自分の楽しみと気分転換のために興味のある方たちを集め(たった2、3人ですが)一日教室を開くことがあります。
その度に思うのは「先生は大変!」ということ。
当然ですが使う脳みそ、道具、段取り、やりがい、ぜ〜んぶ違うのです。
そして、建築とステンドグラス制作のことだけしか考えられない人付き合いの下手な自分を再確認するのです。
皆さんもこの機会にステンドグラス界には“先生”だけでなく“職人”もいることを知ってもらえると嬉しいですね。
今後ともよろしくお願いいたします。