- 坂田 岳史
- 有限会社ダイコンサルティング 代表取締役 IT経営コンサルタント
- ITコンサルタント
対象:ITコンサルティング
今日は、新規事業の市場規模についてお話します。
尚、このコラムは、私が発行しているメルマガ「さかやんのコンサル日記」から抜粋してお送りしています。
http://archive.mag2.com/0000116110/index.html
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最近、新しいビジネスの展開や新製品の販路開拓支援依頼をよく受けます。
そのような場合、まず社長さんに「どれくら売りたいですか?」
と聞きます。次に、「買ってくれる人はどれくらいいますか?」
と聞きます。
最初の質問に対しては、「年間○○万個売りたい」或いは、「月商○○百万円」売りたいとか、ある程度明確に答えられます。
しかし、後の質問に対しては「う〜ん」と考え込まれるケースが多くあります。後の質問は実は「市場規模」なのです。
新製品等の販路開拓の場合、まず市場規模と自分が売りたい規模が合っていることが重要です。
市場規模を正確に調べることは難しいかもしれませんが、ある程度の数字は統計データを見れば分かります。
先日もある社長さんが、ちょっと特殊な製品の販路開拓相談にこれました。ニッチな製品なので市場規模を調べるのは難しいかな?
と思ったのですが、よく調べてみると2000万人程度の市場規模があることが分かりました。
この2000万人のうち、どれくらの人に売りたいかによって後の戦術が変わってきます。月に20〜30個でいいというなら、極端な話ネットショップや口コミだけでもなんとかなるでしょう。
しかし、月に1万個以上売りたいとなれば、流通経路を確保しなければいけません。
このあたりが事業計画になるのです。しかし、多くの相談者の方はそこまで考えずに、「どうやったら売れるだろう?」と考えているようです。もちろん、販路開拓にはいろいろな方法があります。
しかし、まずは市場規模と販売予定をマッチさせてから考えないと、小手先だけのアイディアになる可能性があります。
ちなみに、先日別の方が同じく販路開拓相談にこられました。この社長さんに「どれくらい売りたいですか?」と聞くと、「いくらでもいい」と答えられました。
思わず「えって」思ったのですが、よく話をきくとこの社長さん、本業がしっかりあって(こちらは儲かっている)、自分のアイディアが製品になって、世の人たちが使ってくれるだけで満足するのだそうです。
なるほど、そういう製品開発もあるのですね。
今日の一言
「まず、市場規模を知れ」
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有限会社ダイコンサルティング
中小企業診断士
ITコーディネータ・ITCインストラクタ
坂田岳史(近畿経済産業局認定 ベストITサポータ)
sakayan@daiconn.co.jp
http://www.daiconn.co.jp
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私の理念
「一期一会」その瞬間を大切にします。