- 今井 大輔
- 注文家具屋 フリーハンドイマイ 代表取締役社長
- 神奈川県
- キッチン・インテリアデザイナー
対象:オーダー家具・装飾品
- 今井 大輔
- (キッチン・インテリアデザイナー)
- 今井 大輔
- (キッチン・インテリアデザイナー)
年末の12月と新年度になろうとする3月の末頃からこの4月末くらいに掛けて、多くなる問い合わせが家具の修理です。
私たちのところでは、新しく家具を作るのはもちろん、古くなった椅子の生地の張り替えや壊れた部分の修理など、家具修理全般を行っています。
椅子の張替えなどは比較的スムーズにできるのですが、いつも困ってしまうのが、扉の蝶番の取替えです。
だいたい、15年〜30年くらい使い込んだ家具の扉の蝶番は劣化して、扉の重量と開け閉めに掛かるストレスで軸が折れてしまうことが多いのです。
今の金物は耐久性がかなり向上しているし、規格がほぼ統一されているので新たな蝶番でも付け替えやすいのですが、2,30年前のメーカーの製品の場合は、鋳物のアングル蝶番というものが使われていることが多く、それがメーカー独自の規格でできていたり、また以前に廃番になっていたりすることが多いのです。
購入した販売店に聞いても、製作したメーカーに直接連絡をとっても、「古い商品なので交換できません。」と言われてしまうことが多いそうで、それでもどうにかしたいと言う思いで私たちを訪ねてくださる方がいらっしゃいます。
しかし、私たちでもそう簡単に交換することはできず、メーカーで廃番となっているアングル蝶番は当然と私たちでも入手することができず、現在販売されているアングル兆番ではサイズが合わないので、現在主流となっているスライド蝶番が付けられるように細工をし直すのです。
それはけっこう大変で、アングル蝶番を付けるために開いている穴を一度木で埋めて、埋めた部分を扉と同じ色で塗装して、その上から再度スライド蝶番用の穴を開けて、それでようやくスライド蝶番を付けることができます。
こういう故障が理由で、長持ちしていた家具を手放してしまう方も多いのではないかと思います。
同じ状態に直すことはできなくても、いろんな方法で修理することは可能です。
せっかく親しんだ家具ですから、いつまでも使えたらうれしいですものね。
注文家具屋 フリーハンドイマイ
ブログ「自由な手たち」
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