プロから学べ〜TVドラマ、ヒットの法則 #4 - クリエイティブ制作全般 - 専門家プロファイル

山藤 惠三
有限会社エスオープランニング 代表取締役 クリエイティブディレクター
東京都
クリエイティブディレクター

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対象:クリエイティブ制作

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プロから学べ〜TVドラマ、ヒットの法則 #4

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デザインと企画、その気持ちイイ関係。 企画・デザイン、その発想法
3月も本日で終わり、年度末です。
弊社も100年に一度の経済危機の中、おかげさまで今期もなんとか予想を上回る業績でした。
ありがとうございました。

こんにちは、山藤(サンドウ)です。

プロから学べ〜TVドラマ、ヒットの法則として、


企画・演出・構成について書いてゆきます。

シリーズ4はシナリオライターに関するお話です。

伝えたいことは何か



いま、制作の現場から脚本家に求められるものは何か。
3人の現場で働いている気鋭の講師から制作現場のこと、
過去の作品と近年の作品との比較からみる制作手法についてなどをお聞きしました。

それぞれの分野と切り口で語られており、興味深いお話ばかりでした。

その中に共通するテーマがたくさんありました。

ちなみに講師の方は、ドラマに携わる現役プロデューサー、
ドラマの演出家、長年番組制作の現場に携わり現在は若手を背負う制作会社社長。
ドラマ作り最前線!の皆様です。

TVシナリオライターに求められる人材は?



「伝えたいことは何か」それがわかる作品です。



3人の講師全員がこのことを講義の中で語られました。

「いま、制作の現場から脚本家に求められるものは何か。」
「TVシナリオライターに求められる人材とは?」
求められる作品を書きたい!集まった参加者は私を含め仕事を得たいと意欲満々なはずです。
そんな気持ち全開の聴講者を前にプロデューサーからの言葉は、

伝えたいことはなにか。
なぜ、それを伝えたいのか?
そして、いかにそれを伝えるか。



伝えたいことがぶれてしまえば、作品は作者の単なるエゴになります。
こだわりの手法もそのときには邪魔になりえます。
しかし、ぶれなければ、こだわりも手法も作品を輝かせる夢の魔法になります。

その作品(仕事)は必ず成功する。



それには、

・手法にこだわらない
・演出にこだわらない
・ストーリーを明確にする


伝えたい何かがわかる作品を書いてください。

最近のTVや映画は、何を伝えたいのかよくわからない作品が多い。



個性を主張する作品も多くみるようになりました。
ぜひ作品の核の部分がしっかりした作品に出会いたいと言います。

作家自身のこだわりが個性として認められるとは限りません。
個性やこだわりが作品をぼやけさせてしまうかもしれない。
伝えたいことがぶれてしまうかもしれない。

そうなると作品も作者の単なるエゴの産物になってしまいます。

ストレートでとてもわかりやすい。


ご自身がぶれていない、だから理解できるお話なのです。

このことは脚本や仕事だけでなく、
人として生きてゆく、あらゆる場面で通じる言葉だと思います。

クリエイティブ・プロダクション デザインと映像のエスオープランニング
参考資料:橋田文化財団主催 シナリオセミナー