
- ヨシダケイスケ
- はたらくちからラボ 代表
- 東京都
- キャリアコンサルタント
対象:キャリアプラン
- 宇江野 加子
- (キャリアカウンセラー)
- 冨永 のむ子
- (パーソナルコーチ)
「キャリア教育」という言葉が取り上げられることが多くなってきています。それは子どもたち一人ひとりの自立のために必要な能力や態度を育むこと。しかし、どうしても漠然としたものになってしまうので、実際の学校教育の中では、職場体験やインターンシップなどで終わってしまうことが少なくありません。
私は現在、教師として、またキャリアコンサルタントとして高校生の進路指導を担当しており、キャリア教育コーディネーターとして活動されている小中学校の先生方とも頻繁に交流しております。
そのような活動を通して感じる現行のキャリア教育の課題は、どの学齢でも同じような自己分析や職業体験を行なってしまっていることです。では、そうならないためにどうしたら良いのか。私自身がキャリア教育に関わりながら導いた結論を、以下にまとめました。
各々の学齢で、具体的にどのようなことをすべきなのか。参考にしていただければ幸いです。
<各学校種におけるキャリア教育のポイント>
■小学校
・気になることを調べることを習慣づける。
・社会課題について調べる機会を設けるようにしていく。調べることが社会的に意義のあるものであることで、モチベーションが上がる。研究機関とつながることもできる
■中学校
・興味のあることを調べる際に、単発で終わらないことを意識する。自分の将来なりたいものなどにつながるテーマを大切にして、継続的な研究を始めていく。
・自分の興味や得意分野を把握する。職業レディネステストなども活用するのも良い(ただし、その結果は、中学校卒業も参照できるようにしておくことが重要)。
・体験的にいろんな職業を知って、自分の向き不向きを感じる。
■高校
・興味のある学問や、自分に向いている職業を自分で把握する。それにつながる進路を考え、決定し、そこに進めるように勉強する。
・働くとはどういうことかについて考えを巡らし、社会に出るということを意識するようにしていく。
■大学
<1,2年生>
・教養を広げ、深める。自分の興味が定まってきたと感じたら、それを絞っていく。
<3,4年生>
・専門性を磨き、卒業後にそれを活かしていけるようにする。必要に応じて大学院への進学を選ぶ。
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