歯の構造と虫歯 - 虫歯治療 - 専門家プロファイル

増岡 健司
医療法人社団 MEDIQOL 理事長 歯科医師
東京都
歯科医師

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対象:一般歯科・歯の治療

赤岩 経大
(歯科医師)
赤岩 経大
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閲覧数順 2024年04月18日更新

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歯の構造と虫歯

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歯科の蘊蓄
 1本の歯は、さまざまな素材が重なり合って多重構造になっています。
 

 歯肉より上の露出した部分を「歯冠部」、下の埋もれた部分を「歯根部」といいます。
 
 ふだんは、見えている歯冠部ばかり気になっていますが、健康な歯は歯根の部分もしっかりと歯槽骨とつながっていることが重要です。
 
 また、歯は1 本1 本が独立して働いているわけではありません。全ての歯は互いに補いあって働いています。「たかが1 本の歯」と考えずに、1 本の歯を大切にすることも、全身の健康を管理することと同じ意味があります。


 歯の神経といわれる歯髄は通常硬い組織で囲まれています。しかし、虫歯でエナメル質、象牙質といった組織が少なくなると、細菌による感染などから、炎症を起こします。歯髄は非常に幼弱な組織の為、歯髄全体に炎症が行き渡ります。こうなると歯がズキズキ痛み、時には夜寝られないほどの痛みにおそわれることもあります。
 虫歯は時間が経過するほど悪くなっていきますので、早めの治療を心がけましょう。


 「歯が浮く」という表現をときどき使いますが、このように感じたり、噛んで痛いという症状の場合、歯根膜が炎症を起こしている場合が多くみられます。
 

 歯槽膿漏は歯肉が炎症を起こし、化膿することで歯槽骨を溶かしてゆきます。歯槽骨という土台を失った歯は虫歯になっていなくても抜けてしまいます。



  エナメル質..... 表面の硬い部分(体のどの部分よりも硬い)
  
  象牙質.............. パイプのような細い管が集まってできた硬い組織。歯を削ると痛みを感じるのは刺激がこの管を通して神経に伝わるためです。

  歯 随.............. 神経と呼ばれているところです。血管、リンパ管、神経繊維が密集し、歯に栄養を与えます。

  歯 肉.............. 通称「歯ぐき」。歯を支えている歯槽骨を被って保護します。

  歯根膜.............. 歯根と歯槽骨の間にある弾力性のあるうすい膜。歯と骨をつなぐ役目をしています。また、セメント質に栄養を補給しています。

  セメント質..... 歯根部を覆っていて、歯槽骨とくっつく役目をしています。

  歯槽骨.............. 歯を支える顎の骨。