学校じゃないんだから【会社説明会にて】 - 人材育成全般 - 専門家プロファイル

竹谷 泰史
有限会社M&Y 代表取締役
大阪府
経営コンサルタント

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対象:人材育成

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学校じゃないんだから【会社説明会にて】

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採用・育成支援の現場から
クライアント企業様の新卒会社説明会に参加しました。


昨今いろいろと景気の悪い話ばかりの中で、緊張気味の学生さんたちに対して企業理念・ビジョンを語り日々の業務の説明をして求める人物像を語る担当者。

いいぞ。なかなかうまく伝わっている感じ。


ここ数年お手伝いさせて頂いていて気心の知れた担当者だし、採用チームの運営もずいぶんうまくいくようになったと悦に入ってました。

さて、質疑応答です。

ある学生さんがこんな質問をしました。

「会社として英語のスキルアップの支援制度はどのようになっていますか?」

????

その会社では英語は必須ということではなく、あくまで個人でスキルアップして欲しいと考えています。

その少し前、説明の終盤で会社の研修制度については説明してあります。必要なものはどんどん研修していきます。ただしお客様のように受身でこられても困ります、と。

これには2つの問題があると感じました。

多くの学生さんが受身であること



この方以外にも研修制度に関する質問をする方が多く見受けられます。正直クライアント企業様の社長に代わって「学校じゃないんだから」といってやりたい気持ちになることがあります。

実際「そこまで会社がやらなくてはいけないの?」と社長さん達言われることも多くあります。ビジネスマナー研修で挨拶の仕方から教えるとか、「働くとは?」というような根本的な考え方を教えるとか・・・

そのような本来「自分で身につけてきてよ」と思うようなことを「会社できちんとしてあげなければ誰にも教わってないんです」と説得して、そのお手伝いをする仕事を私はしているのですが・・・

超氷河期再来かといわれている割にはのんびりした学生さんも多いなと感じました。

コミュニケーション能力の問題



正直「話聞いてた?」と思ったのです。その質問のわずか5分くらい前に「受身では困ります」と説明していたのにもかかわらずこの質問です。たぶんこの方は最初からこの質問をしようと決めてこられたのだと思います。相手がなんと言うかは関係ない、というか結びつきがよく理解できないのかなと思います。

いずれにせよ、本来家庭、学校で教えるべきことが教えられていない若者に大切なことを伝える最後の砦が会社になっているのが現状ですので、経営者の方々は大変です。

でも人を育てることが何より重要な経営者の仕事であり、またやりがいのある仕事だと思っている社長様方も多くいらっしゃいます。

私も微力ながらそのお手伝いを楽しみながらしているわけです。

M&Y代表
竹谷
http://www.m-and-y.com

中小企業の採用支援
http://www.hiring.jp