昨年年末に私の恩師がガンだという事を知り、その療法として私が長年自己流に実践して来たマクロビオティックをお勧めしたお話しをこのお正月に致しましたが、
それがキッカケとなり今回は自分自身の食生活に付いて、先日思い切ってマクロビオティックのプロの方に相談してみました♫
(^^✿
私は以前にここで、
★私と玄米食 2014.11.23.
★食習慣を変える時 2015.6.2.
★最良の健康法 「身体の声を聴く」2015.11.15.
などでお伝えしている様に、常に "自分の身体の声を聴く" というのを指針にしているのですが、
今の自分の身体が感じ始めた身体の変化の事や、本からの独学だけではどちらで判断すれば良いのか分からないものが最近自分の中にありましたので、
「マクロビオティックのプロの方に相談してみよう!」と思い立ち、私の体質チェックと今後の食事内容のアドバイスを頂いたのです♫
☆_(_☆_)_☆
(以下は、そのやり取りです♫)
【大園エリカからの質問】
初めまして。
私は自己流でマクロビオティックもどきを5年ほどしている50代の女性です。
私が本から独学で学んだマクロビオティックは久司道夫氏のスタイルのものが主で、
その哲学や人体と食べ物との相関関係には、自分の実体験から実感できるものは多数あり、
基本的にマクロビオティックの哲学や人生観は好きなのですが、
最近私の体質が陰性に傾いて緩み過ぎているのではないかと感じ、改めて久司氏の医学書を開いて勉強してみました。
そこで自分で思い当たるのは、
★過去数年、食べ過ぎた時期があった事
★この数年間、精神的に非常に苦しい事が続いた事(今はその全てが解消されております)
★ここ2年ほどパソコンを使う様になり、サイトでの執筆活動などもしている(今の私はそれが楽しい日課にもなっております)為に毎日座る事が多くなり、それが目や腎臓に大きく影響している(パソコンをやり始めてから、視力が落ちました)
★豆腐や豆乳(そのまま飲むという事はありませんが、穀物コーヒーに温めたものを入れたりシチューを作る時に使います)の摂り過ぎ
★ナッツ(アーモンド・カシューナッツ・ピスタチオ・くるみ等)類の摂り過ぎ
★紅茶にローズヒップ&ハイビスカス&ショウガをブレンドしたものの常飲(日に2杯)
★紅茶や穀物コーヒーを飲む時に時々入れるハチミツ(日に大さじ1~2杯)
★豆類の取り過ぎ(特に緑豆やひよこ豆が多い)
が大きな原因なのかと自己流で判断したのですが、この判断は合っているのでしょうか?
(楽しみだった穀物コーヒーに温かい豆乳を入れたものは身体の活性化の為に止めた方が良いのでしょうか?お茶に入れるハチミツは止めました)
私の場合完全に乳製品と砂糖断ち、生野菜や果物ジュース類を完全に断つ事はできており、それに小麦粉からできた食品を断つ事はできるのですが、どうしてもおやつが欲しくなるので、
黒豆入りのおせんべいや甘栗、そして炒っただけのナッツ、そして多分あまり良くない「干しいも」などをつい常食する様になっております。(最近はリンゴに塩一つまみとレーズンを入れて煮たてたものや、甘酒を水で少々薄めたものに塩茹でした小豆を入れて食べるデザートがお気に入りです)
そして料理にはショウガやニンニクを良く使います。
パソコンをする様になってから手が冷えやすく、又以前から良く鼻水が出る体質です。
私の身体が陰性に偏り過ぎているのだとしたら、それは腎臓に負担がかかり過ぎているのか、腸に負担がかかり過ぎているのか、本当の原因が何なのか?という事と、今後どの様なバランスの取り方が必要なのかを知りたいと思います。
あとマクロビオティックを厳格にやり過ぎると色々弊害もあるという事も存じておりますが、その辺りの事も見解をお伺いできればと思います。
以上、お時間のありました時に、宜しくお願い致します。
追伸
最近は自分の身体が陰性に傾き過ぎていると感じましたので、白身魚に拘らずに魚介類全般を摂ったり、
茹でて灰汁と油抜きをしたお肉を調理して食べてみたら、少し顔と身体が引き締まり活性化致しました。
陽性へのバランスとして肉類や魚介類はどうなのでしょうか?
私の経験上、玄米菜食は若い時には体質により劇的な変化がありましたが、年齢を重ねた私が数年前から改めて取り組んでみた現在はその時の様な劇的な変化はあまりなく、
むしろ身体が緩み過ぎて活力や活気に乏しくなる様な印象を正直持っているかもしれません。
自己流にやっているせいかと思いますが…。(笑)
【マクロビオティックの食アドバイザーの方の回答】
おっしゃる通り陰性過多です。
また、タンパク質の摂取を豆に頼り過ぎています。
豆類やナッツ類、干し芋が多過ぎるのでしょう。
腸が腫れているのです。
ハーブティー等の水分も多過ぎます。
もう既にマクロビオティックの弊害が出ています。
もっと色々な雑穀や野菜を使って、スィーツの種類も増やし、同時に時々は白米や動物性の食事をバランス良く食べる必要があります。
厳格に標準食をするとしても、もっとレシピを工夫してバリエーションを増やす必要があります。
玄米ご飯には胡麻塩と一緒に食べて下さい。
また炊き込みご飯や雑炊を増やして下さい。
米飴の葛湯やリンゴジュースの葛湯を毎日取って下さい。
お手当てとしては、蓮根湯や梅醤葛湯を毎日飲んでも構いません。
蓮根、牛蒡、人参、大根、自然薯を良く食べて下さい。
かぼちゃ、キャベツ、栗、リンゴも良いです。
動物性食品を使うかどうかは人それぞれのポリシーの問題ですが、本で学んだ知識だけでは使う食材の種類やメニューの幅も狭くなり偏りがちになります。
陰性な生野菜のサラダやスパイス、ハーブ、果物、乳製品と陽性な肉類や魚介類と上手くバランスをとって食生活の幅を広げた方が老けにくく若々しさを保てる様に思います。
邪食と食養生とのバランスを取りながら、標準食のレパートリーを増やしてマクロビオティックを実践する事を私はお勧めします。
何事もストイックにやり過ぎるのは問題です。
グルテンは駄目、粉物はダメ、油も大豆製品もだめ、当然アルコールも砂糖もハチミツも乳製品も動物性食品も駄目!なんか言ってると食べる物がありません。
アトピーやアレルギー、病気を治す為のマクロビオティックの場合は一、二年はストイックにやるのも良いですが、五年もやっているのでしたら、そろそろ継続的に出来るマクロビオティックに切り替えた方が良いと思います。
【大園エリカの返信】
この度はご丁寧なお返事と貴重なるアドバイスを、誠にありがとうございました。
自己流にマクロビオティックをして参りました私に取っては、非常に有り難い助言ばかりでございます。
本当に感謝致します。
実は今日も夕食にお肉類を食べました。(笑)
今回のアドバイスの中に、スイーツの種類を増やして摂るというのが意外でもありましたが、私は元来甘い物は大好きなので、とても嬉しいというか安心した感じがあります。(笑)
この世は全てバランスですから、何事も真ん中が良いというのは理解しております。
私は今まで本で書かれている事を信じてマクロビオティックを中心と思い実践して来たのですが、若い頃に一度トライした時の様な劇的な変化というものは無く、又最近の自分の体の変化や体感から、
マクロビオティック食事法は実は中心ではなく「陰性寄りの食事療法」であるのではないかと感じ始めておりました。(この結論は、続けてみたから逆に良く身体で理解できるものになりました)
マクロビオティックの本に書かれている「食べ物と身体に出る症状の相関関係」などは自分でも様々体感した事から正しいと感じますし、その素晴らしい哲学も個人的にはとても好きなものではあるのですが、
多分体調不良や肥満の方など、そして病気などで体質が偏り過ぎた方などの為のアンバランスを調節する食事療法として一番効果を発揮するのがマクロビオティックなのかもしれないですね。
若い頃の自分の身体では感じなかったものも、今の自分の年齢になったからこそより敏感に感じて理解できるという貴重な経験になったと思います。
今回の食生活への助言は、自分が感じ始めていた事に確信と安心感を与えて頂けるものとなりました。
ありがとうございました。
又何かご相談させて頂きたい事が出て参りましたら、その時 は又是非宜しくお願い申し上げます。
感謝を込めて…。
【マクロビオティックの食アドバイザーの方の回答】
今の傾いてしまった体質は必ず改善されますのでご心配無く。
適当にやって下さい。(笑)
以上が、アドバイザーの方からの温かいアドバイスでした♫
☆_(_☆_)_☆
ちなみにこのアドバイザーの方は、別の相談者の方(かなりの陰性体質で病気の方)には「厳密にマクロビオティックの食事療法を実践する事」というアドバイスをされておりましたので、
やはり、その人その人のバランスなのだなぁと感じさせて頂きました♫
(^^✿
今回思い切って相談してみて、私が新鮮だったのが、
自分ではその様に感じていなかったけれども「厳格にやり過ぎている」という事を知れた事と(笑)、
やはり私が感じていた様に、マクロビオティックは体質改善や肥満解消などを必要とされる方達が「基本に据える」という事には大変優れている食生活である事は間違いが無いという事の確認と共に、
数年で改善されたら、今度は食生活の幅をもっと広げた中でバランスを取るという事も大事であるというアドバイスから「マクロビオティックも進化しているのだなぁ!」という事です♫
(*^^*) ~ ♫
今まで独学で本ばかりを参考に実践して来た私でしたので、今回の経験はとても貴重なものとなりましたし、何よりこれから食生活の幅を広げて陰陽のバランスを考える事が自分に合った改善法と知れて、
元々食いしん坊の私には、それが一番嬉しい事かもデス♫ (笑)
(^^♫♫♫
でもだからといって「食」の暴走はしない私だとも思います。(笑)
とにかく今回自分にアドバイスされた "お手当てメニュー" を、早速今日から食生活に摂り入れ実行して行こうと、このコラムを書きながら今朝は「梅醤番茶」を頂いている私です。(笑)
(^^♫♫♫
そしてこれからも私は「自分の身体の声を聴く」という事を指針に、今までの様に食生活も楽しみたいと思います♫
☆_(_☆_)_☆
このコラムの執筆専門家

- 大園 エリカ
- (東京都 / クラシックバレエ教師・振付家)
- 舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ
natural & elegance
長年プリマとして国内外で活躍。現役引退後は後進の指導とバレエ作品の振付けに専念。バレエ衣裳や頭飾りを作り続けて得たセンスを生かし、自由な発想でのオリジナルデザインの洋服や小物等を作る事と読書が趣味。著書に「人生の奥行き」(文芸社) 2003年