前回のコラムでは、そもそも "ダイエット" などという発想は、成功するとしても結局その殆どが一時的なものでしかなく、「一生ものとしては成功しない」というものが大半であるという説明をさせて頂き、
年中ダイエットの事が頭から離れない様な、自分の心を暗くしてしまう事に繋がる「ダイエット法」に対しての "発想の転換" というものを提案させて頂きました。
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ですので今回は、「では一生もののダイエットになるものは何か?」というお話しをさせて頂きたいと思います。
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私自身は自分の食生活の中で一番大事になるのは「我慢する事無く、食を制する事ができる」という事であり、それが一生もの(本物)のダイエットに繋がると考えておりますので、
その為には「食」に付いて無知ではいけないという事は、前回でもお伝え致しました♫
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実際私は「太る」という事の不安や恐怖心から解放されているという事で、いつも安心して美味しく毎回の食事が楽しめるのですが、その私のベースを作ってくれているのがマクロビオティック・スタイルの食生活なのです。
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マクロビオティックでは「玄米菜食」をベースに、自分の個性や体質に合った副食を考えるという食事法なのですが、その最大のメリットは何かと言うと、
そういう食生活を普段自分の身体造りのベースにしているからこそ、時々は羽目を外した友人や知人達との食事の時間や、日々の色々な変化にも臨機応変に対応できる強みがあるので、
普段は太る心配なく食事を楽しめ、又非日常の時間であっても全くダイエットの事を忘れて「常に "今" という時間を存分に楽しめる」という自由を感じられる事なのですね。
何より日々の食事に感謝できるというのは、マクロビオティックが私の食生活の基本にあるからなのだと自分では感じており、こういう感覚は他のダイエット法にはあまり感じられないものかもしれないなぁとも感じています。
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マクロビオティックは基本「玄米菜食」なのですが、良く誤解されるのは「食べてはいけないものが多過ぎる」とか「好きなものを食べられないから辛そう」というものです。
実際は逆でして「マクロビオティックを実践したら体質が変わり、食べて太る様なものを自然に欲しなくなって来る」という "苦の無いダイエット" の様なものなのですね。
これがマクロビオティックが持つ哲学でもあり、実際実践してみるとそれを体で理解できますので、ご興味のある方は「マクロビオティック健康法」という本を一度読んで実践してみて下さい。
本でその独特な哲学に触れてみるとお分かりになると思いますが、多くの方に取っては "人体" というものに対する「食」というものへの意識が変わり、人によっては物凄い「発想の転換」になる事と思います。
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つまり体質が変わる事で自分の身体の声に敏感になって来るので、「欲から食べる一時の快感 = 後で心と体が重たい不快感に変わるもの」よりも、「いつも心身共に健康で心地好い」という状態を好む様になるのです♫
ですから「食べたいものを我慢する」という様な感覚ではなく、「疲れを感じない自分の心と身体」を保てる食べ物を好む様になり、そこから得られる心身の軽さと心地好さから「幸福感を感じる様になる」と言えば伝わりますでしょうか♫
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「自分に合った健康的で太らない、一生ものの食事スタイルを持てている」という事。
これはどんなダイエット方にも勝るものだと私は思います。
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それではここで、前回のコラムでお約束した私の「ダイエットの成功の秘訣」をお教え致しましょう♫
(*^^*) ~ ♡
それは、
★ 完璧なものを知りつつ、完璧を目指さない。(時に自分の体の要求するものがあればそちらを優先させる)
★ 上手く行かない時には、その次の食事や一日 (或いは数日~一週間) のトータルでバランスを取る。
★ どうしても欲しくなった時は我慢せずに少量、或いは自分が満足する様に頂き、後でぐちゃぐちゃ考えない。
という "自分を苛めない" スタイルです。(笑)
《 ゚Д゚》!!
こうした "完璧を目指さないスタイル" の方が、逆に「満足したら、そんなに欲しなくなる」という事に繋がり、その方が結果は長続きするのです。
そして唯一その様なバランスの取り方が自力でできる自炊がとても楽しいので、それが私が長続きする理由なのだと思います♫
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そして何より一番大事なのは、色々なものを勉強しつつも "データや頭で考えられた巷のダイエット知識" に囚われず、それに自分が振り回されない事と、
「自分の体の声を聴く」というのを一番の指針にするというのが極意です♫
「決められているから」とか「この様な食べ方をしたら太る」とか「この様な食べ方をしないと痩せられない」「これをしないと痩せられない」という "自分と個性の違う他人が決めたルール" の様なものを私が全く必要としなくて良いのは、
「頭(知識)で食べない」「本当にお腹が空いたら食べる」「どの様な食生活にしたら自分の心と身体が心地好いかを知る」という "自分の体の声の方に従う" という事の方を最優先するからなのだと思いますし、
「どの位の量を食べたら、自分の感覚や内臓が心地良いか?」という事も体が教えてくれますから、"食べ過ぎる" という事もそんなに無く済んでいますし、でも本当に身体が欲するならば「自分を満足させてあげる」という事だって時々してあげます。
だってそういう時は、体が要求している訳ですからね♫
そうして一回一回の食事に「満足感」というものがあれば、暴飲暴食というものは「したくない」「必要としない」という様に、自然に体と心が無理なく変化して来るのです。
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自分の身体にこの様な感覚が持てるのは、マクロビオティック的な食事法から得られる体感であり、それが「自分の身体の感覚に信頼を置く」という事ができる源なのだと私は思います。
そして食事の時間も含め、生活の全てに於いていつも好奇心に溢れ、美しいものに感動できる素直な心を失わず、又心が穏やかに安定しているので人生で何が起きても冷静に、或いは忍耐強く対処できたりするのです。
それがこの世で一番幸せな感覚なのではないでしょうか?
( ・・) ~ ♡
お陰様で私は何が有っても、いつでも臨機応変に「心地の好い自分」を感じられる体質であり(それは人生経験からというのもありますが)、それがいつも「"今" が一番幸せ」という感覚を持ち続けられる事に繋がっている様な気が致します♫
柔らかい心は自然と良い呼吸にもなっていますので、それが太らない体を作る大きな要因にもなっているのではないかと思います♫
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食べる事は内臓に繋がって来るので、「何をどのくらい食べるか?」というのが人間の精神にも大きな影響を与えているというのがマクロビオティックの哲学の特徴なのですが、
確かに私は「"エリカ流" マクロビオティック・スタイルの食事法」を実践する事により、それを私なりに体感できている一人ではないかという気が致します。
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完璧なものをベースにしながら完璧を目指さず、「自分が続け易い方法を自分で見出して行く」という事が凄く楽しいですし、自分でオリジナルのレシピを考える事も私にはとても楽しい♫
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そんな私の食生活成功度は、今の所65%~70%くらいでしょうか?(笑)
「今日は成功♫」「今日は失敗。でも明日があるから気にしない♫(笑)」を繰り返す内に、その内「成功」する日の比率の方が高くなって来る、そんなやり方で良いのではないかと自分では思っております♫
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ダイエットに囚われ過ぎの方達がお忘れがちな事の中に、「食べ物は皆、生命である」という事があるのではないかと思います。
私達に取って食事の時間というのは、「他の命を頂く」という、とても神聖な時間でもあるのですね♫
食べ物は敵視するものではなく「感謝」して頂きたいものです。
そしてもしかしたら、その様な心で頂く事が「太らない体質」を作っているのかもしれませんね。
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そしてダイエットというものは「100%を目指すから必ず挫折するものなのだ」という事も知っておけば、少々失敗したって自分が罪悪感や劣等感に苛まれなくて済みますし、
そういうやり方の方がよっぽど精神衛生上健全ですし、それで充分=成功なのではないかと私は思います♫
又「自分を知る=自分の分相応を知る」という事をダイエットにも人生にも取り入れて行く事が心を健康にし、自分の精神を安定させる秘訣になるのだと思います。
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「久司道夫のマクロビオティック 入門編」
久司道夫 著 (東洋経済新報社)
マクロビオティックに興味のある方への私のお薦め本です♫
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このコラムの執筆専門家

- 大園 エリカ
- (東京都 / クラシックバレエ教師・振付家)
- 舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ
natural & elegance
長年プリマとして国内外で活躍。現役引退後は後進の指導とバレエ作品の振付けに専念。バレエ衣裳や頭飾りを作り続けて得たセンスを生かし、自由な発想でのオリジナルデザインの洋服や小物等を作る事と読書が趣味。著書に「人生の奥行き」(文芸社) 2003年