原爆と真っ赤なカンナ(カンナ・プロジェクト) - 婚活全般 - 専門家プロファイル

橘 凛保
社団法人橘流恕学アカデミー 理事長 講師
東京都
マナー講師

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閲覧数順 2024年04月26日更新

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原爆と真っ赤なカンナ(カンナ・プロジェクト)

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講習

カンナとの出逢い

11年前原爆資料館を訪れました

カンナの花に感動したのではなく助けられました

まさに、助けてもらった。そういうものでした

なぜかと言えば、その前の悲惨な展示、写真に

私は1945年の広島に

タイムスリップしてしまったような錯覚に陥ったからです

写真の人たちが「助けて、助けて』と言っているのに

何もしてあげられない自分がそこにいたからです

苦しそうな人たち

どんなに苦しかっただろう

「なぜ?なんで?」

理由も判らなくただ苦しみの中で死んで行く人たちの想いを

私はどうして差し上げる事もできない

何かできる事はないのか、何をしたら良いのだろうか・・・

ごめんなさい、なにもできない・・・・

そんな想いに苛まれながら、原爆資料館にいました

タイムスリップの状態から抜け出せないでいました

何もできない なにもして差し上げられないまま

そこを去る事ができないでいました


いよいよ出口というとき

このまま見捨てて帰れない・・・

そんな思いのなかで

あの写真に出あいました

「75年は草木も生えないと言われたこの広島に新しい命が息吹きました。」

この言葉に救ってもらったのです

そこに咲く健気な花に助けてもらったのです

瓦礫の焦土

命というものをまったく感じられない無機質な瓦礫の焦土

一瞬にして命を奪われた者たちの無惨な遺体

わけもわからず苦しみの中で死んで行った者たち

折り重なりながら朽ちて行く遺体の山

「生」というものをなにも感じられない光景の中で

資料館の中で一縷の望みとして

命が 新しい命が そこから芽を出した


「生きられるのよ、私を見て!」

そう言っているようでした。

「こんな理不尽な事が二度と起きないように、生きて伝えましょう・・・」

そう言っているようでした

私はその写真を見て

今まさに明日はない

死と絶望しかない

そんな資料館の中で「いきられるかも」

いいえ

「生きられるんだ」という確証をカンナはくれました

「大丈夫!もう大丈夫」を貰いました

「そうだ!伝えなくては」

私たちは過去の負の遺産を背負うのではない
負の遺産を希望ある未来に繋げて行く事なのだ


そう思った

カンナにお礼をしなくては

そんな想いだった

その時はカンナの写真のことを

1ヶ月でカンナが咲いたことを

誰も知らないとは思ってもみなかった

なぜならばここにその写真があり

まさに私はその写真にたすけられたからだ


原爆の体験者の話を聴かせていただいた

初めて話す人の話を聞かせて頂いた

物語が浮かんだ

カンナの取材

原爆のことをしらべました


戦後60年の8月広島でこの物語を語る機会を頂きました

だれもカンナの事を知らなかった

それから出逢う人出逢う人

だれもカンナのことを知らないことがわかりました

広島でさえでした

「初めて聞きました」この言葉ばかりが帰って来ます

私のカンナの旅が始まりました


私の命の使い方「使命」となりました


子どもたちとカンナを咲かせてバトンをつないでいます

未来は子どもたちがつくります

あれから11年・・・

今ではたくさんの方の知れるところとなりました

カンナの花は平和の花として日本中に咲いています

世界にも咲かせています



今日は広島に原爆がおとされてから70年です

もうすぐリニューアルで
資料館からこのカンナの写真がなくなります

是非ご覧下さい

そして祈りましょう

堅実な未来のために









カンナ・プロジェクト canna-project.com