
- 石川 智
- オフィス石川 代表
- 高知県
- ファイナンシャル・プランナー
対象:家計・ライフプラン
- 吉野 充巨
- (ファイナンシャルプランナー)
- 吉野 充巨
- (ファイナンシャルプランナー)
こんにちは、石川です。
私は保険相談をお受けすることも多いんですが、時々、生命保険を勉強してきたお客さんに言われることがあります。それは
「あの保険会社の(だいたい日本社)の保険ってよくないんですよね!?」
最近はユーザーも、某週刊誌の特集(保険に騙されるな、敵な記事ですね)なんかを読んでいて
「日本の大手保険会社の主力商品=悪」
みたいなことを言われたりします。
「保険料が数年後に高くなっていくなんて(更新型という意味ですね)、聞いてないし、騙されたような気がする!!」
なんて憤慨するお気持ちはわからなくもないのですが、それは少し正確性を欠くのではないかと。。。
これを正確に言うと
「保険商品が悪いのではなくて、その勧め方が悪い」
ということではないでしょうか?
そうです、保険商品自体には何の罪もないと思います。
だってよく考えてみてください、保険商品と言うのは
「〇〇になったら、▲円支払います」
というものであり、その仕組み自体が外資系と大手日本社で変わるわけではないからです。
たとえば、死亡保険に加入している時に、両方の会社とも、被保険者が死亡したら契約上の保険金を支払うわけですから。
ところが、何でもそうですが、何か「敵」を作ると、自分を正当化しやすいわけでして。
保険ショップや代理店の人、はたまた外資系の保険営業マンにとって、保険料が数年ごとにアップするなんていう商品があれば、これは立派な「敵」となるわけで、とにかく「あれは良くないですね」なんて言ってしまっているんだと。
では、更新型の保険のどんなとこが良いか言ってみてといわれたら
「そりゃあ、30代までのサラリーマンで、既婚者で、給料がそう多くない場合は、安い保険料で、総合的な保障を手に入れることができますよ!!」
と私ならばセールスします。
「とにかく保障がないと不安」みたいな方にとって、このような大手保険会社の商品はとても安心感があるんだと思います。
ただ、40歳、50歳とこの保険を続けていくと、必然的に保障内容は徐々に削減していく事になります。
年齢を重ねるごとに死亡率や、病気になる率は高くなるわけですから、いつまでも日本社の保険に頼らずに、タイミングをみて、外資系やカタカナ系、損保系の保険会社の単品商品での組み立てに替えていけばいいのではないかと。
中立的な立場のFPさんが、そのような保険商品の使い方を勧めてくれたら、日本社を「悪」の権化みたいな言い方をするなんて、かえってそんなショップ・代理店・外資系営業マンの「悪意」を感じてしまわないでしょうか?
という風に考えてくると、私が一番たちが悪いと感じるのは
「5社以上の保険会社を扱っているのに、特定の保険会社しか勧めない」
という代理店やショップではないかと思うのです。
保険商品は好き嫌いが出てしまうので、それを勧める側が偏るのは仕方ないだろう、という意見はわからなくもないです。
でもそれならば1社専属で仕事をしたらどう?、とつい突っ込みたくなります。
そういう勧め方がエスカレートしたからこそ、金融庁が乗り合い代理店を疑ってきたわけでして。。。
結論を言うと、保険商品がいいか悪いかではなく、あなたにはどの商品が合うかどうかが、保険選びのポイントになるべきですし、そんな勧め方をしてくれる代理店とお付き合いしてくださいね。
そのポイントこそが、あなたの側に立つということになるんですから。
ではまた、お会いしましょう!