抑圧した感情の行く先 ② - 心・メンタルとダイエット - 専門家プロファイル

舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ
東京都
クラシックバレエ教師・振付家

注目の専門家コラムランキングRSS

対象:ダイエット

佐久間 健一
佐久間 健一
(ボディメイクトレーナー)

閲覧数順 2024年04月26日更新

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

抑圧した感情の行く先 ②

- good

  1. 美容・ファッション
  2. ダイエット
  3. 心・メンタルとダイエット

前回では、抑圧した感情を自分の中で感じさせない様にしてしまうと、それが体の痛みや心身の病気に繋がって行くというお話しを致しました。

_(_^_)_

 

抑圧した感情が中に溜まってしまうケースで多いのは、

 

本当に相手の事を思ってという事ではなく、「相手から良く思われたい」「相手からの見返りを求める」という自分の保身や欲望から「本音と建前を使い分ける」という矛盾した行為が習慣化されているケースや、

 

誰かや何かに自分が依存せざるを得ない様な状況にあり、自分に無力感や不安や罪悪感を常に感じている事から来るケースです。

(^^;

 

こういう方の特徴としては、良い人になろうとして「本当は怒っているのにヘラヘラとしてしまう」とか、或いは相手に自分の真意を上手く伝えられずにフラストレーションが溜まったままになってしまうという事があります。

(※これは大人だけではなく、自分を守る為に親や大人の顔色を見ながら無意識に、或いは打算的に "優等生" を演じようとする子供も同じです)

 

こういう人は良く「後になって腹が立って来る」などの時間差で自分の本心に気付くという事もありますし、又思考で納得した "つもり" になって、無意識に自分の本心を無視してしまっているという事も挙げられます。

《 ゚Д゚》!!

そういう事を続けて行くと、その感じ切れなかった感情が「怒り」「憎しみ」「嫉妬」「悲しみ」等として、自分の心の奥底に溜まって行ってしまうのです。

(-_-;)

 

 

…で、人はその様な表現し切れなかった感情が中に溜まると、どういう行動を取る様になるのでしょう?

《 ゚Д゚》!?

 

 

本来は外に表現されるべき感情が中に押し込められたままになってしまうと、思考には上らなくとも心は苦しみ、その抑圧したものを外へ押し出し解放しようという働きが生まれます。

 

忘れ去られたり無視されたりして気付いてもらえない自分の "過去の感情" は、それが心身の病気にまで行かない様に何とかして表に出ようとするので、

 

その人はいつも自分の外の誰かや何かに、無意識に自分が溜めている感情を「吐き出せる種」を見つける様になるのですね。(それは人に対しては勿論、テレビやお天気に対してだったりする人もいます。(笑) )

 

つまり外で起こる出来事というのは、元々自分の中に隠れている抑圧された感情が表に出たがっているが為に、そういう出来事を自分に引き寄せる様になっているというカラクリなのです。

《 ゚Д゚》!!

 

 

ですから、例えばどんなに「怒らない様にしよう!」と頑張ってみても、その怒りの種 = 原因 は自分の中に在る訳ですから、 

そこに目を向けない限りは、絶えず自分を取り巻く外の世界に自分が怒る様な事を引き寄せ続けてしまう事になり、それはそれは不毛な感情との戦いの連続となる訳です。

(^^;

 

そこの原因に眼を向けずに、只表面だけ「怒らずにいよう」「良い人でいよう」とすればするほど、反対に心は意地悪になって行き、 (※それは自分自身に優しくしていないから当然です!)

自分の性格が段々暗く冷酷になって行く様に感じてしまうカラクリは、正にそこに在ります。

 

そして最後は自分で自分に疲れ果てて健康を害してしまったり、精神疾患や鬱などになってしまうのです。

(◎_◎;)

 

 

ではそうならない為に、私達はどうすれば良いのでしょう?

 

 

それは、例えば自分の中で生まれる「怒り」「憎しみ」「恐れ」「不安」「苦しみ」「悲しみ」「嫉妬」等の避けたい感情から逃げずに、

 

その都度その都度、その自分の感情を "正直" に "素直" に感じてあげて、それを自分に認めて「そういう自分を許してあげる事」が一番の対処法になります。

(^^ ♡

 

そして必要があれば、その思いを感情的にならずに(※ここ、重要ポイントです!)「正直に伝える・表現する」という事をして行く事が、自分の中の未消化だった感情を吐き出して行く作業になります。

(^^ ♡♡ 

 

この大事なポイントである「感情的にならずに相手に伝える」という事をする為には、ご自分の感情をクールに観察するという「内観」という行為がとても有効であり不可欠になります。

(^^ ♡♡♡

 

 

 

そうして行けば結果、自分の未消化の感情を吐き出させる様な出来事を、自分の外の世界に引き寄せないで済む事になりますから、それは自分に取っても又相手に取ってもとても心地の良い環境を作る事になるのです。

《 ゚Д゚》☆彡☆彡☆彡

 

 

 

 

 

 

前回の写真と似ていますが、微妙に色合いが違います。

人間の心みたいに、刻々と変わる空の色です♫

(^^♡

 

 

 

怒りたい時には怒り、泣きたい時には泣き、笑いたい時には笑う。

子供の様に「 "今" 感じた感情を、"今" 表現する」事のできている方は、心を病みません。

 

 

「感情」とそれを表に表す「行為」に矛盾と時間差が無く、いつも自分の本心を正直に感じ取る事がストレスやトラウマを作らないで済む唯一の方法なのでしょう。

 

矛盾や時間差を生むのは、ご自分の保身からの「自分はこうあるべきだ」「これをしたらいけない」という自分をコントロールしようとする「思考」です。

《 ゚Д゚》☆彡

 

私達は常に「自分の感情は感じても、それに呑まれない」という事がとても大事です。

 

 

「自分の感情に巻き込まれてしまう事」と「自分の感情に抵抗しないで、クールに観察して感じ切って流してあげる」という行為は、その結果が違う所に行き着く全然別の行為なのです。

☆_(_☆_)_☆

 

 

 

 

 

 

 |  コラム一覧 | 

カテゴリ このコラムの執筆専門家

(東京都 / クラシックバレエ教師・振付家)
舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ

natural & elegance

長年プリマとして国内外で活躍。現役引退後は後進の指導とバレエ作品の振付けに専念。バレエ衣裳や頭飾りを作り続けて得たセンスを生かし、自由な発想でのオリジナルデザインの洋服や小物等を作る事と読書が趣味。著書に「人生の奥行き」(文芸社) 2003年