こんにちは(^^♪
夫婦のためのカウンセラー:中西由里です。
タレントさんご夫婦の報道があって以来、モラハラに関するご質問が増えつつあります。
中でも目立つのが
「私はモラハラ被害者ですよね?」
という確認です。
あちこちで取り上げられていますし、ご存知の方も多いかと思いますが、モラハラというのは精神的な暴力によって相手を支配、操作することをいいます。
例えば、人から「物静かなダンナさんね」と言われる夫。
家の中では妻から日常的に文句を言われ続け、争いを避けたい夫は
「俺が折れれば、場がおさまるから」
と、いつも妻を勝たせてきた。
ところが、そんな我慢も限界に達して、ある日とうとう
「いい加減にしろよ~!!」
と大きな声を出し、腹立ちまぎれに近くにあったゴミ箱を蹴って、そのまま部屋に閉じこもってしまった。
次の日、妻が声をかけても、機嫌が直らず返事もしない。
「あんたのやってること、モラハラよ!暴力よ!わかってんの!!」
と言う妻。
「テレビでやってるでしょ?裁判沙汰になってもいいの?」
「私のこと、大声で怖がらせたわよね?」
「物に当り散らして、私を怖がらせたわよね」
「私が声をかけても意図的に無視して私を不安がらせたわよね」
「よそでは大人しいふりして、外面が良いくせに、家の中では豹変したわよね」
「ぜ~んぶモラ夫の特徴にぴったり当てはまるんだからね!」
と追いつめる妻。
もともと大人しい夫は、怒り慣れていないから怒りが長引いてしまっただけなのに、すっかり「妻を傷つける酷い人」にされてしまいました。
それ以来、夫は妻が「モラハラよ!」「裁判よ!」と言い出すんじゃないかと怖なってしまいました。
「俺は、たまに怒ることも許されないのか」
と思う一方で
「でも、大声を出したのは事実だし、ゴミ箱も蹴ってしまったし、無視するつもりじゃなかったけど返事も確かにしなかった。やっぱり、俺が悪いんだ。妻が怒るのは、俺のせいなんだ」
と自分を責める夫。
では、おさらいです。
モラハラは、精神的暴力によって、相手を支配、操作することでしたね。
このケースで、相手を支配、操作しているのは「モラ夫」といわれた夫でしょうか?
ちがいますよね。
人は、自分の弱さや憐れみ、同情を使って、相手を支配することがあります。
「被害者」というのは、弱い立場として見られますから、相手を支配するために
「私は被害者です」
と言うことがあります。
このケースの場合ですと、「モラハラ」という言葉を使って妻が夫を支配しようとしていますよね。
「モラハラ」が多くの人に知られることになったのは、いいことだと思います。
被害に遭っている人にとっては、よくわからない苦しみに
「そういうことだったのか」
と、答えをくれるようなキッカケになるかもしれません。
でも、情報が増えてしまったばっかりに、モラハラ加害者にされてしまう男性が増えてしまうんじゃないかと、とても心配しています。
すべての女性をヒロインに
ふぃ~めぇる・みしま 代表 中西由里 でした。
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