- 山藤 惠三
- 有限会社エスオープランニング 代表取締役 クリエイティブディレクター
- 東京都
- クリエイティブディレクター
対象:ホームページ・Web制作
- 原島 洋
- (Webプロデューサー)
- 井上 みやび子
- (Webエンジニア)
ビデオ撮影の必殺技「イマジナリーライン」の設定 #1
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メディアと映画、ずっと楽しい関係。
映像メディアの演出術
2008-10-16 06:15
あなたの10月はどんな毎日、不思議な日常が展開していますか?
エスオープランニング、山藤(サンドウ)
映像メディアの演出術として、今回、ビデオ撮影の必殺技「イマジナリーラインの設定」としてシリーズを展開します。
TVや映画の制作は、従来は特殊な才能や技術として制作プロダクションや映像制作会社が作っていました。
しかしながら、コンピュータの技術が進歩して、だれでもビデオカメラで撮影して、それをパソコンでノンリニア編集できるという夢の環境が整ってきています。
今回は、ビデオ撮影の必殺技!「イマジナリーライン」の設定です。
TV映像や映画の演出に限らず、
ドラマ、ドキュメンタリー、バラエティーに至っても、だいたい登場人物が複数出てきます。
ごくまれに、一人だけの映画や、一人称のドラマなどもありますが、
ほとんどの映像メディアでは、複数の人物たちが、なにがしかのストーリーを構築してゆきます。
日常生活の中でも、人間同士がお話をしたり、行動したりします。
そこで、動きのある被写体を狙う場合などには、この「イマジナリーライン」の設定が重要になってきます。
いわゆる、
人間の動きの方向性について、映像的に考えることです。
その想定されるライン、想定線を決めて撮影すると、編集するときにスムーズにつながってゆくのです。
画面の出演者や、登場人物たちの立ち居地の中に、
想定線=イマジナリーラインを設定して、その内側からカメラで撮影すると、
違和感のない映像構成ができあがります。
たとえば、
旅行に行って、乗り物、バスや電車に乗っていると考えてください。
最初に右側に座ってビデオカメラを廻していて、しばらくすると逆側に観光名所、たとえば海とか建物とかが現れてきます。
すると、空いていれば席を替えて左側に座ってそちらの風景を撮影します。
後で、家に帰って、その映像を見ると、なんとなく変な感じを覚えるはずです、
画面が、右から左に動いているのに、次の瞬間に左から右へと風景が流れてゆくからです。
これはイマジナリーラインの設定が出来ていないことによって起こる現象です。
映像を見ていて「なんとなくへんだな〜?」と違和感を覚えるはずです、
それは一体なぜでしょうか?
つづく、
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