「自分の中に師を持つ」
この言葉に、ピン!と来る方は、もうすでに自分の中に師を持っておいでです♫
(^^♪
私は自分が指導される立場だった時代から、指導する立場になった現在まで、自分を含めて色々な方達を観て来て常々感じる事がありました。
それは、人には「人から叱られないとやらない・気付かない」タイプと「人に叱られる必要の無いタイプ」がいるのだなぁという事でした。
《゚Д゚》!!
私は好きなバレエをしていた中では、教師に叱られた記憶が殆どありません。
それは多分、いつも自分から「学んで」いたからなのだと思います。☆彡
「どんな事からでも学ぶ」という心の姿勢が、自然に自分の中に在ったのでしょうか?
言われなくても「自分から気付く」という事が多かった様に思うのです。☆彡☆彡
そして必ず「自分の眼でものを観る」子供でしたので、例え教師から「良い」と褒められても、自分の眼で見て「良くない」と思ったら、必ず「自分の中の教師」に従って努力をして来たのですね。☆彡☆彡☆彡
バレエに限らず、精神的にも肉体的にも大変な精進が必要な芸事やお仕事などをやっておられる方達の中には、この様なタイプの方は結構いらっしゃいます。
☆_(_☆_)_☆
この様に「自分の中に師を持つ」というのは、「自分で自分を叱れる人」でもあるという事なので、「人から叱られる前に、自分から気付ける」という資質を持っているのです。
それが、前回のコラムのテーマでもお話しした「美意識」に繋がって来るのだと私は思います。☆彡
そして、その「美意識」の高さは、自分の中の「教師の質」の高さから来るのではないかと感じます。
☆☆☆_(_☆_)_☆☆☆
私が若かりし頃に読んだ「自然のレッスン(生きるってこんなにシンプル)」という、北山耕平さんという方が書かれた素敵な本の中に、こういうメッセージが書かれていました。
「弟子になることのすすめ」
誰かに師事することは
このうえなくよいことですし
自分で自分なるものの
弟子になってみることも
大切です。
たいていの人たちは
セルフ・コントロールの訓練を
これまでに
一度も十分にうけたことがないのです。
こういう経験を
人生のはやいうちにしておくと
それはやがて
あなたの人格の一部となることでしょう。
(※「自然のレッスン」 北山耕平 著 より)
これを今改めて読んでみて、私が自分の人生を通して感じる事は、
この本に書かれている事は真実であり、とても大事なメッセージの一つであるという事です。☆彡
自分の中に「師」を持っている方は、人が見ていない所でも「自分の美意識」が、教えてくれたり叱ってくれたりするので、自然に「品格」というものを自分の中に養って行けるのだと思います。
自分の中の教師が、自分をその様に導いてくれているのですね~♫
又こういう言葉もありますね。
「用意(準備)ができた時に、その人に師が現れる」
このメッセージの中の「師」というのは「他人」であったり「他人が書いた本」であったり、又日常の出来事からの学びであるかもしれないし、自分自身なのかもしれないですが、
自分の中に「教師」を持たれる方というのは、自分の中にその準備が整う=教師からの微細なメッセージに気付ける様な感性になるという事なのでしょう。
《゚Д゚》☆彡
人はレベルが上がるほどに「繊細さ」という感覚がとても微細になって行きますので、
物事を多角的に観るという資質に繋がって行くのだと思います。
☆_(_☆_)_☆
そうして人は、人の痛みに敏感になれたり、人の立場に立てたりという、「優しさ」や「慎み」「分かち合い」という美徳も自然に身に付けて行くのでありましょう♫
(^^♡
はい!
私も「自分の教師」から見放されない様に、頑張ります♫(笑)
(^^✿
綺麗な空の色ですねぇ♫
(^^♪
このコラムの執筆専門家

- 大園 エリカ
- (東京都 / クラシックバレエ教師・振付家)
- 舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ
natural & elegance
長年プリマとして国内外で活躍。現役引退後は後進の指導とバレエ作品の振付けに専念。バレエ衣裳や頭飾りを作り続けて得たセンスを生かし、自由な発想でのオリジナルデザインの洋服や小物等を作る事と読書が趣味。著書に「人生の奥行き」(文芸社) 2003年