カーテンのヒダ倍率 - 窓・カーテンデザイン - 専門家プロファイル

山積 多希子
窓装飾プランナー
宮崎県
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閲覧数順 2024年05月10日更新

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「カーテンのヒダ倍率」って、何のことだか分かりますか?

カーテンをオーダーする際、既にご存知の方は、まず「フラット(ヒダなし)」:「1.5倍ヒダ」:「2.0倍ヒダ」等の
スタイルをイメージして、見積もりを依頼されると思います。
また詳しくは知らなくても、何となくこの倍率で・・・みたいな。

弊社へお問い合わせ頂くケースでは、「ヒダ倍率って何のことですか?」と
疑問に思われている方も少なくありません。

簡単に言うと、ヒダ倍率とは、カーテンレールの長さに対する生地量の事です。

例えば、お手持ちのカーテンレールが200cmの場合
1.5倍ヒダで仕立てると、200cm×1.5=300cm。
2.0倍ヒダで仕立てると、200cm×2.0=400cmの生地量が必要となります。

1.5倍(2ッ山)仕上げであれば、300cmの生地をレールの長さ(200cm)に合わせて
2ッ山につまんでたぐり寄せる。
2.0倍(3ッ山)仕上げであれば、400cmの生地をレールの長さ(200cm)に合わせて
3ッ山につまんでたぐり寄せるイメージです。

上記の生地量は横幅の単純計算ですが、実際のカーテン製作時は
仕上がり丈や両サイドと上下の折り返し部分に加え
生地の柄リピート(タテ方向とヨコ方向それぞれに反復する柄の等間隔)、
カーテンを束ねる際のタッセル等を含めた要尺計算によって、必要生地のM数が決まります。

つまりヒダ倍率とは、単純に横幅の生地量を表したものです。

またフラット(ヒダなし)カーテンの場合、1.2倍や1.3倍といった倍率を目にする機会があると思いますが
これも同じく、カーテンレールの横幅に対する生地量を表しています。

フラットカーテンは、一般的には、レール巾とほぼ同じ程度の長さ(1.1倍)で仕上げ
ヒダ山も取らないので、スッキリとした印象になります。
大柄のデザインで柄を活かしたい場合は、フラット1.1倍や1.5倍ヒダがお薦めのスタイル。
華やかな空間を演出したい場合は、2.0倍ヒダ~3.0倍ヒダがお薦めのスタイルです。
生地量を多く使用したヒダ倍率を選ぶと、カーテンのドレープラインが深く取れて高級感が増します。

ヒダ倍率が大きくなるほど使う生地の量も増えるため、価格は高くなってしまいますが
ヒダ倍率の違いを知っておくと、カーテン選びに役立ちます。






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