強みに関する自他での認識差 - 広報・PR・IR全般 - 専門家プロファイル

中村 英俊
株式会社第一広報パートナーズ 代表取締役 広報コンサルタント
東京都
広報コンサルタント

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閲覧数順 2024年04月26日更新

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強みに関する自他での認識差

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今ではもう少ないでしょうが、以前の日本の旅館等でのご馳走は、海なき県の山奥であっても豪華な刺身の舟盛りが出されるなど、自身の強み(特長)を無視したモノが散見されました。

地のモノや昔ながら食されている食べ物、そこでしか食べられないものであっても、普段から自分らで食していることもあり、ご馳走ではないと判断していたのでしょう。だから旅館といえば、日本全国どこに行っても似たようなものしか食べられなかった時代がありました。

今ではそこでしか食べられないもの、普段から食べている身近な食べ物(B級グルメ)をその地域のウリ(強み)として堂々と打ち出すようになってきました。これは景気の長期低迷、国内旅行者の減少などで差別化を図ることが余儀なくされた結果なのでしょうか。このお蔭で旅行に出かけた産地の地の食材や文化に触れることとなったわけです。

では、なぜそれまで山奥の旅館で、「舟盛り」が出されていたのでしょうか?
要因を勝手ながらに推測すると...。

1.自身(旅館)の魅力を、自身の尺度でしか判断できていなかった
2.自身の強み、特徴に対して自信を持っていなかった
3.「おもてなし」をしっかりとやっていれば、お客様は解ってくれるはずという認識

これらは旅館のみならず、企業や学校などの団体にだって十分に言えることだろうと思います。昔は家長である親父が背中で語っていれば家族に伝わったことが、今では相手の身になって、かつ言葉で言っていかなければ伝わらない時代です。

広報やPRが注目されているのは良い傾向だと思いますが、後は何を訴求していくのか。
大事なのは自信をもつことと、難しいですが相手の立場で価値検証をすることだろうと思います。価値観の認識差があれば埋めていく努力が必要なのでしょう。


さて皆さんは、外国人旅行者に日本のどこに行くことを薦めますか?
これは情報戦の結果という側面もあるかと思いますが、実際の外国人が選らんだ日本の観光スポット下記のようです。
(出典:世界最大の旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」外国人に人気の日本観光スポット2014

①伏見稲荷神社 京都府京都市
②広島平和記念資料館(原爆ドーム 広島平和記念公園)広島県広島市
③厳島神社 広島県廿日市市
④金閣寺 京都府京都市
⑤東大寺 奈良県奈良市
⑥高野山奥ノ院 和歌山県高野町
⑦清水寺 京都府京都市
⑧新宿御苑 東京都新宿区
⑨箱根彫刻の森美術館 神奈川県箱根町
⑩新勝寺(成田山) 千葉県成田市
⑪沖縄美ら海水族館 沖縄県本部町
⑫松本城 長野県松本市
⑬三十三間堂 京都府京都市
⑭嵐山モンキーパークいわたやま 京都府京都市
⑮兼六園 石川県金沢市
⑯ロボットレストラン 東京都新宿区
⑰二条城 京都府京都市
⑱長崎原爆資料館 長崎県長崎市
⑲森美術館 東京都港区
⑳明治神宮 東京都渋谷区

個人的には知らないところもあったことも含めて、随分と認識のズレがありましたが、実際に外国人旅行者が評価していることは事実だろうと思います。
まだまだ自身らで気づいていない魅力があるということも事実だろうと思います。

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