- ハワイ親子留学Do famiry!~ke kokua~るんまま櫻井
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思い切ってハワイ親子留学行ってみたら…子連れ旅@The Busでの毎日とハプニング(現地編)
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母子共にハワイでの生活にも慣れ、大切な足であるオアフ島を網羅しているThe Busも使いこなせてきたかな?と感じるとあちらこちらへ足を延ばしてみたくなりますね。
・・・せっかくバスパス(バスの1カ月定期)も購入したことだし、ワイキキ近辺だけで滞在を終えるのも面白くないな・・・
そう思い初めてからは、フリーのバス路線図をもらってきて目的地を設定しては子連れでバス旅をする自分たちを妄想していました。
この1カ月半の滞在の間に母子だけで楽しめる週末は4回でした。
他、半月は私の両親と夫が時間差でハワイ入りして家族でネイバーへお疲れ旅行へ行く予定でした。
こうして考えると母子だけでガッツリハワイを旅出来るチャンスは案外少ないものです。
バス旅の醍醐味は人とのコミュニケーションにあると思います。
朝夕の登園時もそうですが、混み合った車内、日本語をぼそぼそ話す母子二人です。英語環境の中で日本語だけで話していると、周りは普段聞き慣れない音に敏感になります。
これは、私たちが日本に居て、車内でいきなり外国語の会話が始まると自然に耳に入ってくる事と同じです。
ハワイのThe Busの中での日常は、完全に異国から来ました、という私たちを見て声をかけてくださる方との出会いが楽しい時間です。
多くは日系の高齢者のおばあちゃま。微笑みながら日本語で話しかけられるけれども、その日本語に少しお国訛りを感じる事もありました。挨拶だけで終わるありきたりの会話もあれば、私の方からハワイへ母子で滞在して思う疑問や、はたまたハワイの食材をどう料理すればよいか?教えて頂き、話題が尽きることはありませんでした。
私たちはこの異文化の中の新参者で、知りたい事がいっぱいあります。
このバスの一期一会から私は多くの事を学びました。そして、南国ハワイに暮らす人々だからなのか、温かい大らかさで接してくださるローカルの皆さんに感謝しました。
時には息子にも笑顔で「どこから来たの?」 「学校は楽しい?」など、自分の孫を見るような優しい眼差しで語りかけてくれました。
中には、お孫さんが日本で生活しているというおばあちゃまもいらっしゃいました。
「日本が恋しいし、また旅してみたいわね。」なんて、笑顔で言ってくださる。
私たちから見るとハワイは過ごしやすく、将来一度は「住みたい街」として挙げる方も多いと思います。しかしながら、立場変われば日系のご老人にとっては遠く離れても心のふるさとである日本です。
「行きたいけれど、ドルが弱いでしょ?」(数年前の話しです。当時は円高ドル安が進んでいました。)
なんて、現実的な話をして笑ってさようなら。 こんな光景は珍しいことではありませんでした。
そして、私たちにとってはふと日本を感じて心休まる時間であったり、現地の人にやさしくされてその寛容さに触れたりとバスでのコミュニケーションは日々、大切なものでした。
こんな、決まったルートを毎日乗るのもその時間帯の「バスの常連」になったような気分で楽しいものですが、やはりここは思い切って遠出をしたいところです。
そこで前に戻って、バス旅の計画を練りました。
・乗り換えがなく、滞在先近辺から1本で行けるところ。
・子供が喜ぶ場所。
・普段の観光旅行では行ったことのない場所。
・先ずはワイルドな場所ではなくて、ある程度設備が整った場所。
あれこれ自分の条件を上げていくと、未だ訪れていないちょっと離れたショッピングモールが浮上しました。ここはモール内を東西に分けてモノレールが走っているのでちょっと気分転換になるし、生活に必要な日用雑貨からトイザラスもありゆっくり廻るにはちょうど良い規模だと思いました。
そこはパールリッジショッピングセンター。
どちらかと言うと、ワイキキ滞在時の買い物はアラモアナ近辺で事足りてしまうのでわざわざバスまで乗って行くことのない場所です。
初めて行くショッピングモールは主婦のトレジャーアイランドです。
インターネットであれこれ調べて、親子留学のお友達からも何が楽しいのか情報を仕入れていざ、バスへ乗り込みました。
行きは降りたバス停側にモールがあったので直ぐにわかりました。
広い駐車場を抜けて、やっと建物に入っていくとローカル色満載のゆったりした空間が広がりました。ワイキキほど混んでもいないのでゆったりした感じが心地よく、息子を見失うことはないくらい、見通しが良い店内でした。
モールのセンターコートでは恐竜展が開催されていて息子も「ダイナソー!」を連呼してご機嫌なところで、私の買い物にもお付き合いしてくれました。アラモアナではゆっくり見て回れないドラッグストア・ロングスもここならゆっくりと見られます。
久しぶりにすべての「欲」が満たされたような気分の中、後ろ髪をひかれながらショッピングモールを後にした私たちでした。
さて、ここからが問題でした。
モールの敷地から出て、朝バスを下車した道路に出て反対側のバス停(ワイキキへ戻る方向)を探してみたけれど、見当たらないのです。夕方は車の往来も激しい時間ですし、この道沿いを歩いている人なんて、そうそういませんでした。
ショッピングモールに戻って聞いた方が早いかしら?と思いつつも駐車場の向こうのモールの建物はとても遠く感じました。(実際、遠いです)
いつもなら美しく、気持ちよく感じる夕方の陽射しもこの時ばかりは厳しく感じました。
息子も疲れているのでぐずりだします。
(ああ、もうどうすれば良いかしら?)
と、周りを見渡したその時、ふと駐車場からハンバーガーをほおばりながら、私たちの居る方へと歩いてくる青年を発見しました。
口の周りにたっぷりとハンバーガーの肉汁とパンの粉をつけて、もぐもぐと食べながら歩いてきます。正直、声をかけようかかなり迷いました。 困っているからと言って、誰かれ構わず話しかけるのは無謀というものです。
ここはアメリカ。 話しかける人も慎重に選ばなければいけません。
暫く青年の様子を遠巻きに見ていましたが、ハンバーガーを食べている事ぐらいで特に変な雰囲気もありませんでした。 食べながら電話を始めたので、青年の電話が終わるのを待って明るい声で
「エクスキューズミー?」と話しかけてみました。
青年はハンバーガーの油がついた手をGパンで拭って、私たちの方へ振り返りました。
「ハイ! 何か?」
近くで見ると年齢不詳のお兄さん。それなりの距離を置いて、訪ねてみました。
「私たちはワイキキに帰りたいのだけれど、バス停がわからないの。バス停はどちらでしょうか?」
すると、早口&ハンバーガーの香りを漂わせながら青年がかなり早口で話しだしました。
・・・正直言って半日買い物でうろうろ歩きまわり、この時はぐずる息子を従えて夕日がギラギラするハイウェイ沿いのバス停を探して歩き回った私です。
もう、早口の英語なんて聞き取れる訳がないくらい頭は朦朧としていました。
「すみません、もう少しゆっくりお願いできますか?」
英会話本に必ず出てくるこのフレーズはもう完璧に覚えている。 それくらい、良く使っているということですね。
青年はハイウェイを指さしてゆっくりと、
「君たちはあちら側に渡って。 それから左に歩くとバス停があるよ。」
親切に教えてくださったのに、指をさした方向が今一つわかり辛かったのですが何度も聞くのは申し訳ない・・・と思いつつ、そちらの方向へ歩き出したその時、青年が
「自分もそちら方面に歩くから横断歩道まで一緒に行きましょう。」
と、連れて行ってくれました。
バス停近くの横断歩道まで来ると、恥ずかしながら連れてきてもらうほどの距離ではありませんでした。
当然あるはずのバス停がない・・・
聞く人もいない・・・
どうしよう・・・疲れているし・・・
こんな気持ちの動揺や体の疲労があると普段ならなんて事はない英会話も出来ないこともあります。
青年の優しさに感謝して
「Thank You! Have a good night.」
息子と二人、スマイルで見送りました。
最初、青年に抱いた
「ギトギトなハンバーガーを食べながら歩く、ちょっと怪しい人」
というイメージからは想像できないくらい「親切な好青年」であって良かった事に感謝しましたが、これが中には怖い人だった、というケースもあります。
やはり、帰りのバス停は到着した時に確認する事ですね。
必ずしも、反対側にあるとは限りませんだから・・・・
程よい疲労感と「ワイキキから出て、帰る事が出来そう!」というプチ達成感をかみしめながら帰路の車中では夕日に照らされながら買ってきたぬいぐるみを握り締めて居眠りをする息子を眺め、「日常の中のハワイ」を実感した一日でした。
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