美しい肌を妨害する、3つの間違いスキンケア - スキンケア - 専門家プロファイル

松原 好克
日刊美容液新聞 編集長
岐阜県
スキンケアカウンセラー/美容液研究家

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対象:イメージコンサルティング

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美しい肌を妨害する、3つの間違いスキンケア

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スキンケアカウンセラーの松原です。

世の中の美容情報を見ると、“攻め”のスキンケアばかりが目立ちます
“攻め”というのは、売れている化粧品をつけたり、珍しいマッサージなど…
肌に対して、価値を与えるケアです。

しかし、“攻め”と同じくらい”守り”も重要です。
今日は、その”守り”について、詳しく解説します。

まず、肌には、「バリア機能」という外的刺激から皮膚を守る働きが備わっています。この機能によって、肌の水分が維持されたり、自然界の化学物質を阻害します。
「バリア機能」は、年齢と共に弱くなっていきますが、普段のスキンケアで負担をかけている人が、多く見受けられます。
年齢によるものは、どうしようもありませんが、故意に肌を痛めつけて、悩みを増やしてしまっては、せっかくの良い化粧品も台無しです。

~世の中に流行っている、肌に負担のかかる3つのケアについて~

①たたく⇒
意味もなくたたくという人はおられないと思いますが、多くは、水分や成分等の浸透目的で、コットンを使ってたたき込んだり、手の平でパンパンたたいたり、という美容法です
イメージとしては、わからなくもないですが、肌につけるもの(美容成分)は、つけてからわざわざたたかなくても、自然に浸透するようにできています。必要のない水分は、そのまま蒸発していきますし、美容成分は、少しずつなじんでいきます。逆に、たたかないと浸透しないものは、使うべきではありません。

②擦る⇒
これも、成分等の浸透目的が多いのですが、他には血行促進として、そして、一番注意しないといけないのは、クレンジングや洗顔での擦りすぎです。メイク料や汚れをしっかり落とすために、ゴシゴシ力を入れて擦ってしまいがちのため、注意が必要です。

③持ち上げる⇒
「マッサージでリフトアップ!」というフレーズをよく見かけますが、フェイスラインや頬を強引に持ち上げて、無理やり皮膚を引っ張り上げるのは、コラーゲンに負担をかけます。肌のコラーゲンは、表皮の下の真皮層という部分に存在し、ハリや弾力を担う役割があります。このコラーゲンのおかげで、若いうちは顔がピンとしていて、シワも少ないのです。
あまり知られていませんが、コラーゲンの特徴の一つに、ゴムのような性質があります。ゴムは、継続的に伸ばすことで、ダラ~ンとして伸縮がなくなります。コラーゲンもこれと同じで、継続的に伸ばすことで、緩くなって垂れ下がり、たるみの原因になります。
(エステサロンなどで、専門的な施術を受ける場合は除く)

持ち上げる関連として、アイライナーなどのメイクをする際に、目元を引っ張る行為も、コラーゲンに負担をかけるため、目尻のシワを促進します。

たるみやシワだけでなく、これらの刺激は、「バリア機能」に影響を与えて、乾燥肌の原因になるだけでなく、シミの原因にもなります。シミは、いわゆる紫外線によってできるものと思っていらっしゃる人が多いと思いますが、触りすぎによるシミもあります。皮膚というのは、慢性的な刺激(たたく・擦るなど)を加えると、黒ずんできます。特に頬は、下に骨が近いため刺激が伝わりやすく、シミになりやすい部分です。

ポイントとしては、毎日の少しずつの積み重ねのため、悩みの原因が、スキンケアにあることに気付かない場合が多いということ。

■クレンジングと洗顔は、擦りすぎず、短時間(各1分以内)に済ませる。
■スキンケア化粧品をつける時は、たたいたり擦ったりせず、手の平で押さえるようにして、顔全体につける。
■独自の強引なマッサージは控える。
*血行促進は、マッサージより、ウォーキング等の定期的な全身運動のほうが、肌の健康に効果的

美肌を保つために、肌に手をかけることは大切ですが、触りすぎるのは良くありません。
重要なのは、基本的な肌の仕組みや性質を理解して、効率の良い化粧品選びと、刺激を最低限に抑えること

それでは、また次回をご期待下さい!