- 橘 凛保
- 社団法人橘流恕学アカデミー 理事長 講師
- 東京都
- マナー講師
対象:婚活
- 舘 智彦
- (しあわせ婚ナビゲーター)
今日は「薮入り」もうひとつは「閻魔詣で」です
熊本に伝わる昔話を元に
閻魔さまの創作浄瑠璃を書くときに
閻魔様のことを調べていて知りました
16日は「地獄の釜のふたが開くとき」だそうです
「閻魔詣で」と言って
1月16日(初閻魔)と7月16日(大斎日)と年に2度あります
「薮入り」と大いに関連がありそうですね
「薮入り」とは古くは「宿入り」といって
商家に奉公する者が 休みをもらい 家に帰る日です
江戸から明治・大正にかけては
町家の男の子は10歳前後になると
商家や職人の親方に奉公に出されました
一度奉公すると
3年~5年は 親許に帰さない「慣わし」がありました
それが過ぎると
年2回 「お盆」と「小正月明け」にだけ 家に帰れました
これを「藪入り」と言いました
「藪」は田舎のことを指します
「藪入り」の言葉と習慣は 昭和初期まで残っていたそうです
地獄でもこの日は「薮入り」となるため
地獄の鬼たちもお休みです
まさに「鬼の居ぬ間に命の洗濯・・・」ですね
この日は地獄の釜(かま)のふたが開き
罪人が責め苦を免れるのであります
閻魔堂に取材してお参りもしましたが
京都の六道の辻の閻魔堂には
閻魔さまの通り道があり
閻魔様は いつでも地獄とこの世を
行ったり来たりしているようです
私の書いたCDジャケットのイラスト
京都 取材した閻魔堂のある六道の辻
薮入りは地獄の釜のふたが開いていますから
どうぞみなさまも邪気にはお気をつけ下さいませ
日本文化を伝え「恕」の精神を科学的に紐解く
恕学マナー講師 橘 凛保(たちばな りほ)