- 西田 淑子
- サクセスインサイド・コミュニケーション 代表・コミュニケーショントレーナー
- 大阪府
- ビジネスコーチ
対象:コーチング
メールマガジン「ホテルの遊び方」の読者の方からこんなメールをいただきました。
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アンケートについて、旅先での貴重な時間と手間を使った協力者(アンケート記入・提出者)に対して『一言のお礼の言葉』、『お礼のしるし』等の配慮が有ってしかるべきと思います。投票箱のような箱が有ってそこに投函するだけで後は無視。この様な施設が多いのも事実です。これは協力者に対し無礼だと思いますが 貴御意見は?
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インターネットの口コミがどんどんと広がっていく一方で、客室に置かれているアンケートも、まだまだ重要な役割を持っています。インターネットの口コミは、投稿も返事も一般に公開されるので、口コミ効果は大きいでしょう、それと比較すると、客室のアンケートは通常、ホテルと投稿者の間だけです。
それでも、メールをいただいた方のように、せっかく書いたのだから、読んだのかどうだったのか、何かしらの返事が欲しい、というのは当然のことだと思います。
実は私も、何年か前に、同じような思いをしたことがあります。大阪市内のある有名ホテルのフレンチレストランで食事をした際、食事後にアンケートを記入したところ、当時のレストランのマネージャーが、「褒めてばかりなので、残念です、ご専門家なので、何か改善点を書いてくれると思ってました」と言いました。その時は、一緒に行った他のメンバーにも配慮して、あえて褒めるだけにしたのですが、そのように言われると、こちらとしても残念です。
なので、後日、そのマネージャー宛に、気になったことをわざわざ手紙にして送りました。ところが、その後、何の返事もありませんでした。さらに残念な気持ちになりましたね。
「好きの反対は、嫌いじゃなくて、無視」、マザー・テレサが言ったことでしょうか。せっかく書いたのだかから、その内容がどうであれ、それに対して、何かしらの返事をすることが、一人一人のゲストを、大切にしていることの証拠でしょう。
ちなみに、客室に置いてあるものは、もともとは「サジェスチョン レター」と言います。アンケートは調査の方法の1つで、一般的にアンケートに対しては返事をする、という認識はないでしょう。しかし、ホテルの客室に置いてあるのは、「サジェスチョン レター」でその意味は「提案書」です。
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