「すみませ~ん、この近くにマクドナルドはありますか?」
さて、昨日の続きです。
自店舗のすぐ近くで自分お店の場所を尋ねられた私は、翌日から店舗周辺の認知度調査を行いました。この調査は、その後、私がフランチャイズオーナーへの経営指導の際に実践し、とんかつ新宿さぼてんに転職してからも、たくさんの事例を作り、現在私のコンサルティングコンテンツのひとつになっています。
少し時間は掛かりますが、非常に大切なことが解ります。とてもアナログな方法ですが、この調査を経験すると、店長もスタッフも目から鱗が落ちるような衝撃を受けること必至なのです。
私は、自店舗の半径200mくらいの範囲で、毎日毎日たくさんの通行人に「マクドナルドはどこにありますか?」と尋ねました。実は私たちの店の南方100mにもマクドナルドがありました。その店は、私たちの店にとって最大最強のライバルでした。なので、この両店における通行人認知度の境目を知りたかったのです。
調査は、平日と日曜日を計3日ずつ実施。合計200名ほどに聞きました。その時の資料はもう手元には無いのですが、私たちの店をご存じの方は、約50%程度でした。天下のマクドナルドでも、繁華街で場所までご存じの方はそんなに多くは無いのです。
ちなみに、「とんかつ新宿さぼてん」で始めて認知度調査をしたときは、なんと10%と言う厳しい結果でした。もう10年も営業していたのに、です。この時の店は、ショッピングセンターの中の店。食品レジのすぐ横にある店でした。この時の結果は私自身も大きな衝撃を受けました。
私たちは、店舗を長年経営していると、街の人達は誰もが自分の店の存在を知っていると思いがちです。でも、お客様は案外知らないものなのです。あなた自身もお客様の立場だったら同じのはずです。試しに、よく行く繁華街に建ち並ぶお店、全部は知らないでしょ?ところが、いざ自分お店となると誰もが知っているような錯覚に陥るのです。
目的来店でも存在がわからなければ来る事は出来ません。
機会来店ならなおさらです。知らないと通り過ぎてしまいます。
住宅街でも人は入れ替わります。知っている人は徐々に減っていきます。
ビジネス街ならもっと入れ替わります。
繁華街ならばなおさらです。始めてその街に来る人もいるのです。
ブランドが有名でも場所がわからないならば来ていただけませんよね。
言われてみれば当たり前でも、自分のことは解らないものなのです。
だから、商圏内の認知度は「常に」高めていく必要があるのです。
そして、その認知度がどれくらいあるのかを定期的に調査することが大切なのです。
あなたも是非、ご自身のお店の周りにいる人に尋ねてみて下さい。
「すみませ~ん。〇〇に行きたいんですが、場所を教えていただけませんか?」
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