◆便利！と思っていたのに、一瞬で魔のスペースに…

ライフオーガナイズは、インテリア以前の「くらしの土台」作り。

空間だけでなく、考え方や時間の使い方など、生活そのものを整理して見直すことなのです。

「あ～あ、もっと収納スペースがたくさんあったらな～」

そんな願いを持っている方に、とっても魅力的に見えるもの。

その一つが、屋根裏収納ではないでしょうか。

小屋裏収納と言うこともありますね。

屋根裏収納とは、本来デッドスペースにもなっている天井裏を、収納スペースとして活用する、まさに画期的なアイディアです。

が、落とし穴もたくさんありますよ。

まず、床面積に加えられないので、高さの制限が出てきます。

1．4メートル以下でなければいけないので、大人はそこで立つことは難しいでしょう。

そして、屋根を支えるために必要な柱などの構造体があることが多いので、全く何もない空間にはなりにくいです。

そして、昇降のための何かしらの道具が必要です。

一般的には、使わない時はコンパクトに収めることができるハシゴを設置することが多いです。

↑こんな感じですが、このハシゴは、使用しない時は天井に収まっています。

かなり急勾配ですよね。

物を持って、このハシゴを上り下りするのは、思いの外、ハードですよ！

そして何より、天井裏の環境はあまり良くありません。

断熱性は高まっているとはいえ、夏はかなりの暑さになります。

置いてあるものが、良い状態で保管できるとは限りません。

それでも、この屋根裏収納があると、家の中がすっきり片付！と考える人は少なくありません。

常々言っていますが、収納スペースが多い家が、片付いている家とは言えません。

…むしろ、逆かも。

このスペースに何をしまうか。

それがはっきりしていれば良いのですが、お引っ越しの忙しさもあり、とりあえず邪魔なものを天井裏に押し込んで、そのまま数年。

何が入っているのかもわかりません。

今まで困っていないということは、きっと無くても何も問題の無いものばかりが入っているんですよね…。

今日はそんな生々しいお話も伺いました。

まさに、魔のスペース。

収納スペースを増やしたい、と嘆く前に。

「収納」よりも先にすることがありますよ。

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