どうして入れ歯が痛むの? - 差し歯・入れ歯 - 専門家プロファイル

小野田 恵一
小野田歯科医院 院長
神奈川県
歯科医師

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対象:一般歯科・歯の治療

赤岩 経大
(歯科医師)
赤岩 経大
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閲覧数順 2024年12月13日更新

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どうして入れ歯が痛むの?

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 ご両親や年配の方との会食の際、「入れ歯で食べると痛い」と、つらそうになさっていたのをご覧になったご経験はありませんか?

「入れ歯のつらさはつけた人にしか分からないよ」なんて言われたこともあるかも知れません。


 入れ歯は失った歯を補うために入れるものです。でも、入れ歯をいれた全ての方が痛がっているわけではないですよね? 入れ歯であっても、何でも食べられる人もいらっしゃいます。

 では、どうしてこのような違いが出るのでしょうか? 今日は部分入れ歯の種類による使い勝手の違いをお話したいと思います。


1.両隣に歯が残っているときの入れ歯


 図1をご覧下さい。大臼歯を一本失った場合の入れ歯で、両隣の歯にバネを掛けて入れ歯が入っています。この状態ですとかむ力が加わったとき、力は両隣の歯が負担してくれるため、痛みはあまり感じません。丁度カゴを2人で担いでいる状態と言えます


2.奥歯の歯を失った時の入れ歯


 それに比べて図2は大臼歯を2本失って、バネを掛けるべき奥の歯が無くなってしまっています。これは後ろでかごを担いでくれる人がいなくなってしまったのと同じですからかむ力を歯を失った部分の歯ぐきで受けとめなければなりません。

 歯ぐきの粘膜が分厚く、強い方は痛みを感じずに噛めるかもしれませんが、粘膜が薄かったり、中で顎の骨でとがっていたりしたら容易に傷になり、痛くて噛めない状況になるわけです。


 いかがでしょうか? こうしてみると、入れ歯の痛みがどのようなものかなんとなくおわかり頂けるのではないかと思います。

 食事は日常生活の中で避けては通れないものです。特に会食、旅行など、楽しい場面が入れ歯の痛みで台無しになってしまうのはとてもつらいことだと思います。適切な治療によって痛みを解消すれば生活の質は著しく向上すると思います。

 次回は、2の方の痛みを解消する方法についてご説明します。

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