- 小野田 恵一
- 小野田歯科医院 院長
- 神奈川県
- 歯科医師
対象:一般歯科・歯の治療
前々回は入れ歯の不具合、特に痛みに対する対応についてお話ししました。
今回は入れ歯にインプラントを適用することのメリットについてご紹介します。 入れ歯とインプラントを組み合わせる方法には、痛みをコントロールできるだけで無く、様々なメリットがあります。
例えば片方の奥歯4本を失った入れ歯を考えて見ましょう(図1)。
この場合、痛くなく噛めるようにするために必ずしも失った歯の数と同じ数のインプラントを埋める必要はありません。入れ歯をインプラントで安定させることができます。
今使っている入れ歯にインプラントを用いた場合は最少1本のインプラントと維持装置によって痛くなく機能させる事が出来るようになるため(図2)
インプラント+維持装置=25万円+10万円
=35万円
の治療費ですませることが出来ます。
もしもこの状況をインプラント単独、つまり4本ともインプラントを埋め込む治療をした場合は
{インプラントと上部構造(上の歯の部分)}×4=(25万円+10万円)×4
=140万円
と、高額の治療費が掛かってしまいます。
(※CT等の画像診断、骨補填など補助的なオプション費用、消費税は計算に入れていません)
このコストの差は、失った歯が多くなるほど大きくなってきます。入れ歯とインプラントの組み合わせは費用対効果の高い治療方針といえます。
生活していく上で食事は欠かすことの出来ないものです。ましてやお知り合いとの会食や旅行先でのご当地グルメなど、食べる事が痛みでままならないというのでは心から楽しむことは出来ないと思います。インプラント治療は高額な治療方法と思われがちですが、費用対効果の高い治療方針で行えば、充分コストに見合った治療結果を得ることが出来ると思います。
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