平成25年度予算案 可決 - ITコンサルティング全般 - 専門家プロファイル

井上 敦雄
アッツワークス株式会社 代表取締役 犬旅コンサルタント
ITコンサルタント

注目の専門家コラムランキングRSS

対象:ITコンサルティング

本間 卓哉
本間 卓哉
(ITコンサルタント)
青田 勝秀
青田 勝秀
(Webプロデューサー)
本間 卓哉
本間 卓哉
(ITコンサルタント)
井上 敦雄
(ITコンサルタント)
井上 敦雄
(ITコンサルタント)

閲覧数順 2016年12月09日更新

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

平成25年度予算案 可決

- good

  1. 法人・ビジネス
  2. ITコンサルティング
  3. ITコンサルティング全般

IT業界で働くシステムエンジニアの皆様

平成25年度予算案 可決。

ニュースでは、

・税収が国債の新規発行額を4年ぶりに上回って、財政健全化に向けた一歩を踏み出した。
・公共事業関係費は、4年ぶりの増額
・防衛費も11年ぶりに増額
・「復興・防災対策」「成長による富の創出」「暮らしの安心・地域活性化」の3つの分野に重点的に予算を配分
・待機児童の解消を目指して、保育所の整備や保育士の確保を支援するために、4,200億円余りを計上。
・産業関連予算は、低迷が続く製造業の復活と、医療や介護、文化など成長産業の育成が柱
・製造業復活に向けて革新的な部品や素材の研究・開発支援に119億円を新規で計上
・成長が期待される医療・健康産業の育成は167億円を計上

といった事項が説明されています。

が、実際に、自分自身の生活、給与、会社の経営、等にどういう影響があるのか、が一番重要ですよね。

例えば、私の場合だと、IT業界はどうなるのか、旅行業界はどうなるのか、ペット産業は???
といったことを考える必要があります。

でも、その一番小さい枠組みを決めているのは、
 ・世界のトレンド
 ・日本の財政状況
である、ということを意識しておく必要があります。

トレンドには逆らえませんし、マクロな財政状況にミクロな家計の財政は支配されているのです。

一番、それを把握しやすい資料が、財務省のHPに出ています。
http://www.mof.go.jp/budget/budger_workflow/budget/fy2013/seifuan25/index.htm

このたくさんある資料の中で、一番、興味深い資料が、これです。

 「我が国の財政事情」
 
http://www.mof.go.jp/budget/budger_workflow/budget/fy2013/seifuan25/04zaisei.pdf

もし、よければ、ダウンロードしてみてください。

例えば、2ページ目の「一般会計税収、歳出総額及び公債発行額の推移」

このグラフでは、平成2、3年頃から、急速に税収が落ち込んできて、
税収と歳出との乖離がどんどん大きくなっていることがわかります。

これがいわゆる「ワニの口」です。どこまで口は大きくなるのでしょう。。。

そして、その乖離を埋めているのが公債ですよね。
乖離とほぼ同額を公債発行で埋めています。

しかも、ここで注意が必要なのは、公債を新規発行している、という点です。

つまり、返済していない公債が積み上がっていっているんですよね。

で、その積み上がり方を示したのが、4ページ。
すごくないですか、このグラフ。

右肩上がりで、しかも、上がり方が加速してますよね。収束していない。

しかもしかも、吹き出しが秀逸です。

 「一般会計税収の約17年分に相当(平成25年度一般会計税収予算額:約43兆円)」

つまり、収入のぜーんぶを飲まず食わずで借金返済に充てたとしても、17年かかっちゃう、という意味です。
さらっと、重要なこと、言ってますよね。
これで、ギリシャのようにならない、という根拠が理解しづらいです、私は。

私も「右肩上がり」という言葉は大好きですが、借金が右肩上がり、というのは、NGです。

ついでに、その下の吹き出しには、こんなことが書いてあります。
 
  ・国民1人当たり約589万円
  ・4人家族で約2,356万円
  ・※勤労者世帯の平均年間可処分所得 約505万円

え?

年収500万で、家のローンが2,300万円なら、納得できますよね。
でも、日本で生きていくための権利を買うための費用として、既に、2,300万円のローンがある、ということです。

それを、消費税だったり、所得税だったり、自動車税だったり、いろいろな形で支払っていく必要があります。
どうでしょう、現実感ありますか。
このまま日本に住み続けますか、という問いを突き付けられている気がしませんか。


さて、次です。

6ページを見てください。
「利払費と金利の推移」です。

公債発行額がどんどん右肩上がりになっていくのと並行して、金利は下がっています。
なので、利払額も安定していましたが、最近、上がってきてますよね。

この先、どうなるか予測してみましょう。

公債の元本が増える、元本の返済額が増える、そして、これからアベノミクスの効果で
景気がよくなって、金利が上がれば、返済しなければならない金利相当分も増えます。

とすると、利払額が、どんどん増える可能性がある、ということです。
景気を良くしながら、金利を低く抑える、ってできないですよね。

景気が良くなれば、借金返済額も加速度的に増える。
その返済額を上回る速度で税収を増やさないといけない、ということが言えます。

実現可能?


では、7ページにいきます。

「一般会計歳出に占める主要経費の割合の推移」

歳出92兆円の内、国債費と社会保障費だけで55.4%も支出しています。
国債費だけで24%。。。

そして、国債費がどんどん増えていますよね。
その分、当然ですが、他の予算が減ってきています。

この先、どういうトレンドになるか考えてみましょう。

希望が持てますか。


では、11ページを見てみます。

他の主要国と比べて、日本はどうなのか、が分かります。

「財政収支の国際比較(対GDP比)」

2009年を境に、他の国々は改善傾向にあるのに比べて、日本だけ横ばいです。
これが何を意味するでしょう。

この先、改善傾向に持っていけるのかどうか。

さらに、衝撃は次の12ページ
「債務残高の国際比較(対GDP比)」

ダントツです!
そして、伸び続けています。
GDPに比べて、借金だけがどんどん増えている。


いかがでしたでしょうか。


 「我が国の財政事情」
 
http://www.mof.go.jp/budget/budger_workflow/budget/fy2013/seifuan25/04zaisei.pdf

さらっと眺めてみました。

こうして、ニュースだけではなく、一番のソースを見て、自分で考えてみる。
そして、自分の生活や経営にどう影響が出そうなのか、を考えて、予測して、準備しておく。

そういう取組って重要です。

この応用編は、例えば、中国や東南アジアの財政状態と比較してみて、この先、
中国や東南アジアがどう推移していくのかを予測して投資する、です。

また、書きます。

 |  コラム一覧 | 

このコラムに類似したコラム

社長学入門 井上 敦雄 - ITコンサルタント(2013/12/16 10:34)

大掃除。 井上 敦雄 - ITコンサルタント(2013/12/14 19:21)

たった10年で生まれる、決定的な違いとは。 井上 敦雄 - ITコンサルタント(2013/12/13 13:16)

「We become what we think about」 井上 敦雄 - ITコンサルタント(2013/12/12 10:33)

「ユーザーのためにではなく、ユーザーの立場に立って」 井上 敦雄 - ITコンサルタント(2013/12/11 13:17)