
- 氏家 香澄
- リベルデザイン
- 東京都
- インテリアデザイナー
対象:インテリアコーディネート
- 野澤 祐一
- (インテリアコーディネーター)
- 村岡 由紀子
- (インテリアコーディネーター)
「ルイス・カーンは何をなしたのか」
に参加しました。
ルイス・カーンはル・コルビュジェやミース・ファンデル・ローエのようには必ずしも
メジャーではありませんが、素晴らしい建物を残した近現代を代表する建築家です。
カーンの原点は伝統的なボザール(ファインアート)教育に基づいているということですが
彼の建築に共通する思いは
・人を包むものであるROOMという空間単位の重要性
・空間をつくるのは光である
この二つに集約されるようです。
ダイナミックな一室空間を得意とする現代建築界にあって、
人をつつむ内部空間の居心地、視線、光を第一義とし、
「部屋」という基本単位を大切に考えた建築家はもしかして異質といえるかもしれません。
彼の視点はつねにその空間に住まう人、集う人の位置にありました。
通りからの視線を遮る細い窓
その上に大きく設けられた明りとりのFIXガラス
自然光で本が読めるよう配慮された窓辺のデスク
自宅に飾った絵を眺めるようにゆっくりと作品を鑑賞できる美術館
当たり前のようでいて、建築業界的にはコロンブスの卵的な発想による作品の数々をみて
気持ちも新たに、本当に居心地の良い部屋=THE ROOMってどんな空間だろうと
想像力をかきたてられるひと時でした。