寺岡 孝
テラオカ タカシグループ
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借金で得た不動産は負債ではないという不動産投資の幻想
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借金で得た資産(不動産)は負債ではないという不動産投資の幻想
サラリーマン大家を破たんさせてしまう「三為業者」とは?
「三為業者=不動産業者」はどのような流れでビジネスを行っているのでしょうか。
三為専門の不動産投資会社は、レインズなどの不動産サイトに掲載されている物件や仕入れ専門業者から底値で買い、買った価格に少なくとも2、3割乗せて、サラリーマンやドクターなどのエンドユーザーである第三者に転売するというものです。
例えば、三為業者に上手いこと丸め込まれて1棟マンションを買ってしまった、とあるサラリーマン大家の人の場合、当方が調査した結果、この三為業者の仕入れ値は7,000万円、サラリーマン大家に売った売り値は9,500万円。
なんと、2,500万円ものピンハネをしていました。
しかも、この三為業者は既にドロンしており、会社は跡形もなく、その代表者の携帯も繋がらない。
これが実情ってわけです。
一般的に不動産物件を購入した場合には、買主に所有権の移転登記をする必要がありますが、三為の場合には自社の所有権移転登記を省略して、エンドユーザーに転売してしまうのです。
また、買主は登記費用や不動産取得税を払う必要がありますが、三為の場合には省略された取引のため、自社で登記費用や不動産取得税を払うことはなく、エンドユーザーに高値で転売すれば、ピンハネしたぶんは丸々儲けとなるのです。
転売ヤーから買ってしまうサラリーマン大家
世の中のいわゆる転売屋と同じ構造が不動産投資にはあります。
例えば、1棟30戸のマンション建物を第1社が建て、建物一棟を丸々第2社に売る。
その第2社が一戸ずつ区分所有マンションに区分けして、値段を吊り上げて第3社、第4社、第5社と売っていく。転売に次ぐ転売を経て購入者が買う頃には本来の価値よりも大きく上回る販売額になっているのです。
こうなると、転売屋から買わずに元の売主から直接買いたいところですが、残念ながら元の売主が誰かなどという情報はエンドユーザーにはわかりませんし、投資用のローンを組むことが前提になると、不動産投資会社が提携している金融機関からしかお金が借りられない場合があり、結局のところ、不動産投資会社から買わざろえないのです。
資金力があれば、このジレンマと直面する必要もなく、セミプロやプロの大家たちは転売屋のカモになることはありません。
しかし、「ローンを最大限にフル活用する」ことがメリットと謳われるサラリーマン大家は情報弱者であり、三為業者のいいカモにされてしまいます。
サラリーマン大家の大半は投資用ローンを借りないと物件は買えません。
そうなると、不動産投資会社を介した物件しか購入できないため、いい高値で価値のない物件を買っているのです。
三為を専門とする不動産投資会社に依存する代償は、資金力も知識もないサラリーマンにとってはあまりにも大きいと言えるでしょう。
普通のサラリーマンにとって、数千万円や数億円は非日常的な数字です。
高額の融資を受けるということは、よく見れば「それだけの資産を得た」という誇らしげな気持ちにもなりますが、現実に起きていることは多額の借金を抱えたわけで、「資産=負債」なわけです。
そこには、何十年もかけて借金を返済し続け、完済しなければ本当の資産にはなりません。
借金で得た資産(不動産)は負債ではないという不動産投資の幻想に目は曇り、自分は儲かっていると勘違いするのです。
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電話:03-6202-7622
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