須永 豪(建築家)- コラム「危機感の相違について(3.11を経て)」 - 専門家プロファイル

須永 豪
響きあう木の空間

須永 豪

スナガ ゴウ
( 長野県 / 建築家 )
須永豪・サバイバルデザイン 
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危機感の相違について(3.11を経て)

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建築的 2013-07-07 15:05


やっと、言葉にできました。
【危機感の相違について(3.11を経て)】
建築家 須永豪・サバイバルデザイン、About Usのページより
http://www.sunaga.org/aboutus.htm#kiki

 

危機感の相違について(3.11を経て)

放射能に汚染された土地、送電線のそばや電線のすぐ脇では電磁波、

海岸沿いでは津波、急傾斜地では地滑り、断層の真上、原発の近くなど

「ここに建築してはならない」と私なら判断するエリアでは、

その危険性を常に申し上げてきました。

 

3.11前までは「首都を含む広範囲が放射能汚染される」

なんてSFの話しでした。

ですからこの先も、常識では考えられなかったことは、

起こり得ます。

 

更なる原発事故、富士山の噴火、大恐慌、第三次世界対戦、

伝染病の蔓延、隕石の衝突、氷河期、

何があるかは誰にも分かりません。

宇宙人の襲来だって、笑い話ではないかも知れません。

 

そういった場面では、私の考えをよく知っていただいた上で、

最終的にはあなたの判断を尊重します。

 

 

3.11のときには、2件の新築が進行中でした。

大地震と原発事故どちらの面でも、

「更なる事態の悪化」と「そのエリアへの建築は、

今後数十年のスパンで考えると危険」だと

 

サバイバル的視点からは十分考えられたので、

しばらく設計の手を私の判断で止めて、様子見をした期間がありました。

 

事態と危険性が明確になってきた時期にクライアントと話し合いをもち、

着工の取りやめも含めて私の考えをお伝えしたところ、

 

クライアントはそれを望んでおらず、

結果的に建物の完成が遅れてたことで、

たいへんご迷惑を掛けることになりました。

 

この経験を経て、人は『危機感』に対してもこれほど価値判断が異なると、理解しましたので、

仕事の方針を「社会の混乱があったときは、様子見するのではなく、まずは

継続か・様子見か・中止かを、“すぐに”話し合う」ことに明確化しました。

 

しかしながらそういった場所へ「仕事で行く程度でも、私自身に危険が及ぶほど」だと考えられた場合は

依頼をお断りすることもあります。

私にとっても命・健康と家族・未来がまずあっての『仕事』だからです。

 

契約は、あなたも私も一方の価値観で相手を縛り続けてしまわないよう、

「契約の解除は、双方から、いかなる理由でも行なえる」としています。

これは3.11前からの変わらない方針です。

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須永豪・サバイバルデザインが、3.11をあの時どうとらえて行動していたか、
↓この原発震災特設ページの一番下から読んでいただくと、よくわかります。
http://www.sunaga.org/daily/311.htm

日本は「原子力緊急事態宣言」が現在も発令中なのが
証明しているように、いまも危機はまったく去ってないし、
 
 
東北沖のプレートが大きく動いたことで、
関東大震災や東海地震が切迫したものになりました。
 
それでも私達は日本で日常を送るために、
「いま想定できる最善」の選択を私はサポートしていきます。

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