ものづくりの現場から のコラム一覧
178件中 21~30件目RSS
人生の青写真も軽微変更していこう。
オーナーの方々には 仕上関係の確認をお願いしていきます。 連休中の先日には、スティールの塗装色。 私が想定していた保守的な色より、冒険色を選択されました。 そこが なかなか おもしろいところ。 懸案のひとつ、 高度斜線に絡んだ斜壁に設置する、キッチンのレンジフード。 既製品の想定でしたが、製作で対応したほうがスッキリする。 変更しよう。 私は、現場で変更していくことを ...(続きを読む)
即興的現場監理術
覚悟はしていたが、とにかく現場に呼ばれる。 ここ、どうしましょうか‥ ということだ。 そもそも計画の出発点が、この変則敷地に8住居を実現させること。 いはば、生存空間をいかに確保するか、ということにつきるからだ。 もちろん、実施設計で検証はしている。 絵では書けても施工は不可能、というDetailも、充分心得てはいる。 それでも、現場で職人さん達とやり取りをしながら思いついた事を...(続きを読む)
打放し仕上・利休か秀吉か
コンクリートの打ちっぱなし、とはいえ いくばくかの補修は必要。 打設の作業は、皆で一生懸命行なうのですが、なにせ現場での行為 パネルの目違いやピンホールなど、多少のことは避けられません。 それでも、補修や手直しは最小限度に とどめることにしています。 手作りの風合を大切にしたい。かつて千利休が確立した美意識です。 もちろん、秀吉の黄金の茶室 のほうを支持する方もおりましょう。 た...(続きを読む)
内装工事
浴室間仕切のコンクリートブロック(CB)も、左官工事ですることに。 まず腰の部分までCBを積み、防水の後、浴槽を設置し残りのCBを積む。 でないと、浴槽が浴室にはいらない‥。お手間 おかけいたしますね。 室内階段と手摺の一部は鉄骨造。金物業者さん なかなか たのもしい。 こんなdetailは、つくれないじゃないか‥という先入観は禁物であった。 涼しい顔で ふたつ返事である。 ...(続きを読む)
左官
完全にまっすぐな 線 は存在しません。 大学ノートの上で理論上はあっても、現実の世界では存在しません。 その まっすぐでないもの同士 折り合いつける工夫が建築の詳細 のデザインであり、職人さんの腕前でありましょう。 左官の職人さんは さえたるもの。 斜線制限で切り取られた壁面。ウレタン防水の下地を起こしている。 打放しの仕上では、他にも外部階段、補修の下地、サッシ埋めなど 守備...(続きを読む)
はじめてのマイホーム
『はじめてのマイホーム』 という雑誌が、X-Knowlege社からポンと送られてきていた。 そういえば、以前取材した内容使い回させてください‥、と 承諾の問合せがきていたな。リチギな出版社さんである。 『建て方・買い方 完全ガイド』 という副題が示すように 写真やイラスト満載の、一般の方向けの ムック本のようだ。 家づくりのパートナーを選ぼう とあって ハウスメーカー/工...(続きを読む)
フェイク が おかしい
本体のコンクリート打設が終了すると、補修の工程にうつります。 打放し仕上 とはいえ、ある程度の補修の工程が必要となるのは 現場でモノを造っている以上、いたしかたないところ。 それでも、補修は最小限のレタッチにとどめることにしています。 多少の斑や目違いも、味わいのうち。わび・さび の美意識です。 私の考えを理解してくれて、ジャンカやピンホール、ピンカド出し といった左官作業から撥...(続きを読む)
上棟
今週の現場は、上棟後の大後片付け大会に 終始したようだった。 最後の打設にともない、最上階の床・梁とサポ意外は型枠は解体。 下階からの転用で、なんとか使いまわせていた型枠パネルも含め、 型枠残材の搬出作業。ここでは重機が使えず、手運びである。 役目をおえた型枠は、他の現場で基礎型枠などに転用されるはず。 上棟 というと 晴れやかな光景を思いえがきますが、 その光景までは いましば...(続きを読む)
補強筋 いつやるか‥、いまでしょう。
最上階のスラブ、配筋検査だ。 パラペットの立上がりを利用して逆梁にし、 天井に梁型を出さない当方お得意の表現だ。 加えて、最上階ということで コーナーには補強筋が必要だ。 RCの壁式構造。建物全体を箱形構造として完結させわけだが じつは、よくこれを忘れる現場がある。 ここではもちろん、みんな心得ていた。 またまた加えて 北側斜線(高度斜線)制限による ななめの壁が難儀で...(続きを読む)
作品が許される時代は終った
WBCの日本代表は残念でしたが、プリツカー賞では日本代表 の建築家、伊東豊雄氏が選ばれたという報道。喜ばしいこと。 たまたま 先週末 伊東豊雄設計 ヤオコー美術館(三栖右嗣記念館)を訪れた。 東横線からの直通乗入れで話題の川越.。観光地である旧市街 からは、ちょっと はなれた 静かな新河岸川沿いにたたずむ。 コンパクトで可愛らしい建築は、ボッ〜とするのに最適だ。 日経アー...(続きを読む)
178件中 21~30件目