2月のソニー銀行の金利発表
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銀行の中では数少ない翌月の適用金利を今月中旬に発表しているソニー銀行ですが、今月は変動金利、固定金利共に引き下げとなりました。
まず変動金利が前月比0.047%低い、1.234%に引き下げられました。しかし、これはそれまでに3ヶ月連続で理由もなく引き上げてきただけに、当然といえば当然です。どの銀行も指標となる短期プライムレートが引き下げになっていないことから、変動金利は上げたり下げたりしていません。この辺りは利用者の混乱を招かない対応が望まれます。以上の理由から、2月の変動金利はどの銀行も横ばいの見通しです。(引き下げにならない理由は私のブログの「変動金利の要、短プラが下がらない理由」、2010年10月28日付けをご参照下さい)
また2月の固定金利は、ソニー銀行だけ金利発表日の関係から1月の固定金利を引き上げた関係で、その後の長期金利の低下を反映していないことから、全期間引き下げになっています。期間20年超の最長期間の固定金利は前月比0.138%低い2.682%です。住信SBIネット銀行の2.470%を意識した設定と言えそうです。
なお、他行やフラットは1月の固定金利の段階で既に長期金利の低下を反映した金利設定となっているため、2月の固定金利は横ばいの可能性が一番高いと考えています。
所で、14日に内閣改造が行われ、財政再建論者の与謝野馨氏が入閣しました。民主党が衆参共に押さえていれば、消費税増税の流れが固まり、日本国債への安心感から長期金利が低下し、それに連動する固定金利も低下するところですが、14日の長期金利の終値は逆に0.015%上昇し、1.200%となっています。
これは民主党が参議院では過半数を持っておらず、いわゆるねじれ国会のもとでは消費税増税の議論が進まないことを、市場が見透かしている証拠でしょう。今後もしばらくは、大手銀行保有の日本国債の損益分岐点である1.200%前後で推移するのではないかと考えています。
沼田 順(CFP上級国際ライセンス)
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「相談業務」のコラム
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