沼田 順(ファイナンシャルプランナー)- コラム「ネット専業銀行の住宅ローン争奪戦」 - 専門家プロファイル

沼田 順
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ヌマタ ジュン
( 兵庫県 / ファイナンシャルプランナー )
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ネット専業銀行の住宅ローン争奪戦

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相談業務 店舗タイプ 2011-01-09 13:00

 

先日、第7回日経金融機関ランキングが発表され、顧客満足度でソニー銀行が4年連続の1位となりました。2位も住信SBIネット銀行となり、メガバンクも含めた中でのネット専業銀行の躍進が目立ちました。

ネット専業銀行は住宅ローン分野においては、新築や中古物件の新規ローンは、提携ローンの関係で利用されにくく、もっぱら借り換えでの利用が主流になるのですが、そこでも両行は競り合っています。

 

住信SBIネット銀行が登場する前までは、ソニー銀行が金利設定やサービスの面でネット専業銀行の中ではずば抜けていました。

しかし住友信託銀行を母体とした住信SBIネット銀行が、後発組であるという欠点を補うため、ソニー銀行に比べてかなり有利な金利設定をしてきたため、住宅ローン分野においては、ここ最近は住信SBIネット銀行に分があるように感じます。


ネット専業銀行を利用しようとするお客様は、金利設定の水準に関して非常に敏感です。そういう中で、変動金利の水準を住信SBIネット銀行は年 0.975%という年1%を切る水準に設定し、変動金利が希望のお客様を集めています。これに対してソニー銀行の変動金利の水準は年1.281%であり、メガバンクの金利優遇後の金利とさほど変わりません。

また固定金利においても35年返済の金利は住信SBIネット銀行で年2.47%なのに対してソニー銀行は年2.82%です。(いずれも1月適用金利)

 

では、必ず住信SBIネット銀行が有利かというと借り入れ手数料の計算式が違うため注意が必要です。住信SBIネット銀行の借り入れ手数料の計算式は借入金額の2.1%(税込)という定率制です。一方のソニー銀行は42000円(税込)という定額制です。


これは借入金額が大きくなるほど差が出てきます。例えば3000万円借り入れた場合、住信SBIネット銀行では借り入れ手数料だけで63万円もかかりますが、ソニー銀行では42000円です。

 

借入金額が少ない場合は住信SBIネット銀行が有利と言えますが、借入金額が多くなる場合は借り換え手数料も含めた総支払額で比較検討する必要があります。

 

このように両行には住宅ローンにおいてもそれぞれ特徴があります。ネット専業銀行の両雄として、今後も良い形での競争に期待したいところです。

 

沼田 順(CFP上級国際ライセンス)

 

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