森本 直人
モリモト ナオトグループ
今年1年を振り返って
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今年も1年いろいろなことがありました。
資産運用について言うと、
・日銀によるマイナス金利の導入(2月)
・英国民投票でEU離脱を決定(6月)
・米大統領選でトランプ氏勝利(11月)
など、マーケットを大きく動かす出来事がありました。
・為替
為替は、年初に1ドル=120円からスタートし、
その後、1ドル=100円を割り込むところまで進みました。
個人的には、マイナス金利の導入で円安になると思ったのですが、
むしろ円高方向に進みました。
なお本日時点では、1ドル=117円あたりで推移しています。
・株価
日経平均株価は、年初に1万8千円台からスタートし、
その後、1万5千円を割りましたが、本日時点で1万9千円台です。
イメージとして、今年はジェットコースターですね。
下り坂の局面では、恐怖心でフリーズ状態になってしまった方も
いらっしゃるのではないでしょうか。
私は、資産運用で最も重要なのは、「長期の視点による計画」と
「感情のコントロール」だと考えています。
仮に年初に、毎月コツコツと積立投資をする計画を立てスタートし、
感情を排除しながら淡々と継続できた方は、現時点で評価額は、
大きくプラスになっているはずです。
もちろん、1年計画ではなく、10年以上の長期で考えるべきですが、
「継続は力なり」の効果がよくわかる1年であったと思います。
・住宅ローン
最後に、住宅ローンです。
住宅ローンは、資産ではなく、「負債」ですが、
今年は、住宅ローン戦略に重要なカギがあったと思います。
8月には、なんと35年固定金利で0.90%まで下がりました。
驚きの金利水準です。
このタイミングで、長期固定金利に借り換えが出来た方は、
個人的には将来「お宝ローン」になるとみています。
金利水準が高い時代に契約した貯蓄性保険は、今「お宝保険」と
呼ばれていますが、その逆バージョンです。
今後、日本政府の借金問題が深刻化した時などに、悪い金利上昇が
起こるリスクもありますが、仮に定期預金の金利が1.2%程度まで上がれば、
繰上げを返済せず、そのまま元本保証で運用効果を出せる計算です。
また来年も、いろいろなことが起こると思います。
その時々の判断がありますので、金融経済の動きをよく観察しておくこと
をおすすめします。
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