森本 直人(ファイナンシャルプランナー)- コラム「年金支給開始年齢引き上げに備える」 - 専門家プロファイル

森本 直人
オフィスは千代田区内。働き盛りの皆さんの資産形成をお手伝い

森本 直人

モリモト ナオト
( 東京都 / ファイナンシャルプランナー )
森本FP事務所 代表
Q&A回答への評価:
4.4/547件
サービス:0件
Q&A:1,247件
コラム:168件
写真:0件
お気軽にお問い合わせください
050-3786-4308
※お電話の際は「"プロファイル"を見た」とお伝え下さい。
印刷画面へ
専門家への個別相談、仕事の依頼、見積の請求などは、こちらからお気軽にお問い合わせください。
問い合わせ
専門家への取材依頼、執筆や講演の依頼などは、こちらからお問い合わせください。
取材の依頼

年金支給開始年齢引き上げに備える

- good

くらしを守るマネー管理術 FP森本直人は、こう考える 2013-07-29 16:06

選挙が終わりました。

衆議院の解散でもない限り、あと3年は、国政選挙はないとのこと。

そうなると、政府は、国民生活に痛みを伴う決定もしやすくなります。

ちなみに、今開催されている社会保障制度改革国民会議では、
年金の支給開始年齢は、少なくとも67歳~68歳、
できれば、それより上に引き上げるべきという議論がなされています。

8月中には、何らかの報告がなされるようです。

ところで、一般的なFP相談では、まず初めにライフプランについて、
お話を伺うことが多いです。

その中で、リタイアの時期について、お話を伺うと、
60歳くらいかな、とおっしゃる方が多いように思います。

仮に、60歳でのリタイアを想定してみましょう。

もし、68歳から年金支給開始となった場合は、
25万円×12ヵ月×8年=2400万円程度の余裕資金がなければ、
60歳での完全リタイアはしにくいことになります。
(月平均生活費25万円、経過措置等はないと仮定)

退職時に、住宅ローンがまだ残っていたりすると、かなり厳しそうです。

あるいは、その8年間で退職金をほぼ使い果たしてしまうかもしれません。

したがって、多くの方にとって、60歳から68歳まで何らかの
仕事をするというのが、現実的な選択になります。

問題は、その間の仕事の選択です。

継続雇用という形で、雇ってもらえれば、一番よいのですが、
今の職場をやめざるをえない場合は、他の仕事を探さなければなりません。

ちなみに、私の父は、一般の会社員でしたが、
60歳で定年退職したあとは、65歳くらいまでアルバイトで、
公園の管理人や駐輪場の管理人などをやっていました。

60歳以降で新たな仕事を探すとなると、必然的に範囲は限られてきます。

もちろん、新しい仕事との相性がよければ、よいのですが、
選択範囲が限られる分、合わない仕事に就かざるをえなくなるケースも出てきます。

そこで、今から準備しておくとよいのが、リタイア後も、
個人事業でやれる仕事をみつけておくことです。

ご自身の得意を生かしたものであれば、生活に張りがでますし、
例え、年収100~200万円でも十分、家計に貢献します。

計算上は、60歳以降、まったくの無収入になると、家計は厳しくなります。

また70歳以降も続けられるような仕事であれば、個人事業の場合は、
年金を受給しながら働いても、年金を減らされることはありません。
(あくまで現行制度上は)

そして、資産運用も、しっかりと考えるべきです。

リスクがあるのでちょっと難しい・・という方も多いのですが、
長い目で、本当のリスクは何なのかを見極めてみてください。

よく勉強すれば、時間を味方につけることで、リスクを抑えながらの運用も出来ます。

年金支給開始年齢の引き上げは、いずれ必ず浮上してくるテーマですので、
今からしっかりと備えておくことをおすすめします。

 

プロフィール評価・口コミ対応業務経歴・実績連絡先・アクセスQ&Aコラム