向井 啓和(不動産業)- コラム「連帯保証人と不動産投資」 - 専門家プロファイル

向井 啓和
みなとアセットマネジメントの向井啓和 不動産投資のプロ

向井 啓和

ムカイ ヒロカズ
( 東京都 / 不動産業 )
みなとアセットマネジメント株式会社 
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連帯保証人と不動産投資

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住宅ローン&投資用ローン全般 2008-12-29 07:00
「連帯保証人制度」という日本の制度がどうも馬鹿げているなと思う今日この頃です。(世界的にもあまり融資で保証人を求められることがないからです。)

弊社では外国人のお客様とも取引がありますが、良く見受けられるのが旦那さんが外国人で奥様が日本人というカップルの場合です。奥様が日本人である事で配偶者ビザや永住権取得者であって外国人であっても有利に融資を受けられるのですが、問題は奥様の連帯保証を得られるか否かというところです。

年収数千万〜1億の収入の旦那の信用力であれば海外であれば、1日2日でローンの承認が下りるものも、日本では日本人の奥様の連帯保証を得なければならないのです。専業主婦の奥様を持つエクスパットの人からすると「保証人?なんで収入の無い妻が保証できるの?」となってしまいます。

中には数億の年収の方で年収ゼロの奥さんから保証を受けるなど、ナンセンス極まりない話もあります。そういう時決まって言われるのが"Only Japan..."という愚痴です。意味合いとしては奥様は「保証人」というよりは「承継者」「受益者」と言った方が良いでしょう。いくらなんでもナンセンス過ぎる日本の融資制度、こんなのを維持していて連帯保証を外国人に求めているなんてどうかしてます。

海外に打って出る前に足元から見直しが必要になると思います。そうしなければ、日本の銀行の独断場の日本の不動産融資も新規参入組に侵食されてくると思います。

これは外国人のみならず日本人の私たちにとっても頭の痛いところです。日本人の場合でも旦那さんが数千万の年収があっても奥様の理解が追い付かない場合には連帯保証人になる事を拒否されるケースもあります。本当は旦那さんは奥さんや子供の為に資産や収入の糧を残したいという「愛情」から不動産投資を考えているにも関わらずその思いが伝わらないという事になります。

一律同ルールの融資審査は多くの矛盾を孕んでいるので見直しが必要と思います。

保証人はgurantor, 承継者はsuccessor, 受益者はbenefitor(beneficialy owner)とか言われて言われています。

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