小川 正毅(音楽家・プロデューサー)- コラム「新しいCDのお話(その3):ベリオ「作品番号獣番」」 - 専門家プロファイル

小川 正毅
“風の五重奏団”(木管五重奏)のコンサートをプロデュース!

小川 正毅

オガワ マサキ
( 東京都 / 音楽家・プロデューサー )
ありのみ株式会社 代表取締役 ホルン奏者・音楽プロデューサー
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新しいCDのお話(その3):ベリオ「作品番号獣番」

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CD製作・録音 2011-08-13 00:43

今日は、現在製作中のCD「風の五重奏団~作品番号獣番」(仮)に
所収予定の楽曲のうち、タイトル曲になる予定の
ベリオ「作品番号獣番」という曲について書いてみます。

このCDは、小川が主宰する木管五重奏団“風の五重奏団”の3枚めの
アルバムで、リリース予定は2012年1月です。

まず、変わったタイトルの曲です。内容も実にユニークで、
奏者は楽譜上に記されたセリフを演じつつ演奏しなければなりません。
しかもセリフにはリズムがあり、その直後に音符があったりします。
特にセリフが多くて大変なのはフルート。
東京佼成ウインドオーケストラの奏者、丸田悠太さんが実に巧みに演じてくれました。

曲は4つに分かれていますがどれも短く、全部演奏しても7分ほどです。
非常に乱暴に内容を書きますと、

1.「いなかのおどり」めぎつねがひよこを食べちゃう話
2.「うま」うまが人間の愚かな行いを嘆く話
3.「ねずみ」じいさんねずみが子どもたちに説教する話
4.「ねことねこ」どらねことぶちねこの戦い

という感じになります。

楽譜には英語、ドイツ語、イタリア語のみが記されているのですが、
日本では30年ほど前から、谷川俊太郎さん訳の日本語版が
たびたび演奏されてきました。

今回の録音にあたり、日本語版の権利関係がどうなっているかを
様々な方のご協力を得て、1ヶ月ほどかけて調べたところ、
ウィーンのユニヴァーサル・エディションが権利を保持していることが
わかり、録音にこぎつけることができました。

またこの曲を初演当時から何度も演奏されておられるフルート奏者の小泉浩さんからは
実に貴重で的確なアドヴァイスを受けることもできました。
小泉さんのレッスンを受けたことで、日本語でこの曲を演じることに
何の疑問もなくなった感じがしました。

「そうだ、この国には歌舞伎があったじゃないか」。?!

一部のみ演奏の場合もありますが、“風の五重奏団”では、
今年から来年にかけて何回かこの曲を演奏する予定ですので、
よろしければどうぞお出かけください。
現在わかっている情報は以下の通りです。
(今後変更される場合もありますことをご了承ください。)

2010年12月7日「滝野川会館クリスマスコンサート」
(東京都北区・滝野川会館大ホール)
2011年1月15日「小学校訪問アーティストによるニューイヤー・ファミリーコンサート」
(東京都三鷹市・三鷹市芸術文化センター“風のホール”)
2011年1月18日「宝くじドリーム館ランチタイム・コンサート」
(東京都中央区・宝くじドリーム館)
2011年1月29日「ニューイヤー・ファミリーコンサート~動物の謝肉祭~」
(福岡県直方市・ユメニティのおがた)
2011年2月22日「アフィニス・アンサンブル・セレクション」
(東京都港区・JTアートホールアフィニス)

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