田尻 健二
タジリ ケンジ企業が求める人材が大きく変化して来ているのでは?
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少し前のNHK「クローズアップ現代」の特集「人生に寄り道を~今注目の“ギャップイヤー”~」を見て興味を惹かれたことがあります。
それはギャップイヤーと呼ばれる、学生時代にボランティア活動の経験があるような人々を採用するようになった理由です。
番組によれば従来このような人たちは「協調性がなくて使いづらい」などとして敬遠されてきたのが、ここ最近、困難な課題に直面した時などの問題解決能力を期待されて、むしろ積極的に求められるようになってきているのだそうです。
ここで注目すべきは、従来はなぜ敬遠されてきたのかということです。
ボランティア活動に参加されるような方は「社会の役に立ちたい」という(社会的)使命感を感じて自らの意思で活動されている方が多いと思われます。
しかし、そのような人が従来は「協調性がない人」と判断されていたということは、裏を返せば「自らの意思を積極的には示さない、あるいは持たない人」が周囲の人に合わせられる協調性がある人と考えられてきたことを意味すると思われます。
そ してギャップイヤーと呼ばれるような人がむしろ積極的に求められるようになってきたということは、企業がこれまでの、自らの意思を積極的に示したり持ったりしない、言葉を変えれば「主体性 がない」人よりも、より主体的に自らの意思で様々なことにチャレンジできるような人を求めているようになってきた証のように思えました。
これはとても大きな変化だと思います。
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